意図が検出されると、
フローが実行されます。
ユーザーが入力したキーワードやヒントをもとに、
AI サービスがユーザーのニーズ (
意図) を特定します。こうした「ヒント」は、意図のトレーニングフレーズ/メッセージと呼ばれます。これらが、意図が検出されたときに開始される対話のトリガーとなります。この設定はフローの
[ Trigger Messages ] プロパティで行います。
意図 (フロー) ごとにトリガーメッセージを定義する必要がありますが、これは基盤となる AI が解決するため、あらゆる表現の組み合わせを含める必要はありません。
たとえば、「
情報を確認する」という意図のトレーニングメッセージは、「
疑問がある」などが考えられます。次の図は、Conversational Flows Instance で意図の [ Trigger Messages ] プロパティを定義する方法を示しています。
[ Trigger Messages ] プロパティで定義するトレーニングメッセージには、
エンティティへの参照を含めることができます。これにより、
そのエンティティと一致する
ユーザー入力をクエリから自動的に推論でき、ユーザーに質問が表示されることはありません。
Watson の場合のみ、ユーザーのクエリにいずれかのユーザー入力が含まれる場合 (トレーニングメッセージにエンティティへの参照がなくても)、ユーザーに入力を求めることはありません。この場合、ユーザー入力がいずれかの
エンティティ値またはエンティティパターンと一致すると認識されます。また、Watson では、ユーザー入力を別のユーザー入力から推論することもできます。
たとえば、「
Green PlacesClaim」のフローには「
UserIdentification」という
ユーザー入力が含まれており、これが NLP プロバイダーで定義されている
エンティティと一致する必要があります。
ユーザーが入力した内容の中でこのエンティティが認識された場合、エンドユーザーはこの情報 (この場合は
UserIdentification) の入力を再度求められることはありません。ユーザーは次の情報 (この場合は
ComplaintDescription) の入力を求められます。
フローは、別のフローがリダイレクトされたときにトリガーされる場合もあります (「
Chatbot の User Input のリダイレクト」を参照)。
フローの意図が検出されると (または、別のフローがリダイレクトされた場合)、ユーザーはフローの各
ユーザー入力を指定するように求められます。
そのフローの
Conversational オブジェクトが設定されている場合はそれが実行されます。
詳細については、「
GeneXus を利用して Chatbot をビルドする方法」を参照してください。