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GeneXus 9.0、GeneXus X、GeneXus X Evolution 1/Evolution 2 のナビゲーションの比較
それぞれの GeneXus バージョンまたはアップグレードには新機能が搭載され、また製品の機能向上のために複数のバグが修正されています。
オブジェクト ナビゲーション リストでは、オブジェクトの動作について、すぐに完全な情報を提供します。
したがって、ナレッジベースを新しいバージョンに変換する際には、各オブジェクトのナビゲーションを以前のバージョンと比較することで、新しいバージョンまたはアップグレードがアプリケーションにどのような影響を与えるかを概観できます。また、必要な場合に前もって対策を講じることも可能になります。
GeneXus 9.0 と GeneXus X のナビゲーション比較を実行するには、ナビゲーション比較機能 (Navigation Comparer) を参照してください。
次に、GeneXus 9.0 を GeneXus X のナビゲーションと比較するときに現れることがある顕著な違いの一覧と、それらを解釈するためのヒントを示します:
 
ナビゲーション リストの変更 情報 X X Evolution 1 X Evolution 2
GeneXus X のレポートには、 [ Output Devices: ScreenPrinter ] ではなく [ Output Devices: File ] と表示される [ Report Output ] プロパティの既定値が、 [ Ask User ] から [ Only to File ] に変更されました。詳細情報 はい -  
GeneXus X の新しい警告: spc0141:Rule %1 is deprecated GeneXus X でサポートされなくなった関数とルールがあります (No Read など)。詳細情報 はい はい  
式ナビゲーションが完全に変更 GeneXus X では、ほとんどすべての式はサーバーで計算でき、さらに、同じような実行プランを持つ複数の式を同時に (同じ SQL で) 実行できます。したがって、この場合はナビゲーション リストが完全に変更されます。詳細情報
詳しくは、次の SAC を参照してください:
SAC 26866:Implicit condition was incorrectly added.
 
はい はい  
新しい仕様のコントロール:GeneXus X では次の警告が表示されます「spc0142:The value of %1 will be the same for all rows... このメッセージは、すべてのレコードで値を同じにすることを示します。
はい はい  
GeneXus X では、警告「spc0116:Group cannot be ordered by %1」が表示されない ほとんどの式がサーバー側で実行されるため、Order 節でより多くの式項目属性がサポートされるようになりました。このため、このメッセージは本バージョンで削除されています。この場合は次の新しい警告が表示されます:「spc0136:Order ATT is a formula in group starting at line n」詳細情報
はい はい  
新しい警告 「spc0136:Order %1 is a formula %2.」 Order 節に式 (%1) として定義された項目属性を使用していることを示す警告です。結果を並べ替えるため、レコードごとに式を評価しなければならない場合があり、これはサーバーに負荷がかかります。

%2 は、項目属性の式があるコンテキストを示します。たとえば、For Each のOrder 節、Dynamic Combo Box コントロールの Item Descriptions 項目属性などがあります。

注:Order 節では「サーバー側」の式のみ使用できます。サーバー上で式を評価できないと GeneXus によって判定された場合、spc0139 も表示されます。
はい はい  
式項目属性を伴う Order 節では配置の代わりに名前が表示される   はい はい  
GeneXus X では、警告「spc0026:Formula %1 cannot be evaluated in this program」が表示されない このメッセージは、垂直式がトランザクション以外のオブジェクトで使用された場合に表示されます。GeneXus X ではこの制限がなくなり、このような式をどこでも使えるようになりました。詳細情報 はい はい  
警告 spc0133:GeneXus X では、%1 が Find 式の場合に、警告「spc0133: Formula %1 cannot be evaluated in %2」が表示されない このメッセージは、Dynamic Combo Box または Suggest コントロールで、Find 式をアイテムのデスクリプションとして使用した場合に表示されていました。GeneXus X では GeneXus X Upgrade 4 以降、この制限がなくなりました。
参考情報:SAC # 26243
はい はい  
新しい警告「Type mismatch in condition:&var = Boolean.False」 以前のバージョンでは、列挙型ドメイン「Boolean」が定義されていました。現在は、GeneXus データ タイプです。ドメインの名前を変更するか、新しいデータ タイプを使用します。 はい はい  
オブジェクトのナビゲーションに新しい「FILL <DynCombo>」グループが表示される サブタイプ項目属性が、対応するスーパータイプからコントロール情報を継承するようになりました。

これは、GeneXus X の既定の動作です (Upgrade 4 現在)。したがって変換プロセス中には、既定のコントロール情報を持つすべてのサブタイプ項目属性がそのスーパータイプから値を継承します。

また、サブタイプ項目属性またはサブタイプ項目属性を持つビジネス コンポーネントに基づく変数にも影響します。

したがって、変数/項目属性が Web フォーム上にある場合、この新しい動作がオブジェクトのナビゲーションを参照します。
SAC # 24870
この互換性の問題は、GX X Evolution 1 Upgrade 2 で解決されています。詳しくは、SAC # 28095 を参照してください。
はい はい  
メソッドと Link 関数の仕様検証時に表示される新しいメッセージ:
「spc0023:Parameter %1 has wrong type <linking | for method> %2."
「spc0024:Not enough parameters <linking | for method> %1" 
"spc0025:Too many parameters <linking | for method> %1」
旧バージョンでは、メソッドと Link 関数のパラメーターのタイプと数がチェックされませんでした。一方、新バージョンでは、仕様検証時に左記のメッセージが表示されることがあります。
SAC #24456
  はい  
ルールが含まれていない場合表示される新しい警告メッセージ:
「spc0158:Rules %1 not included」
GeneXus X Evolution 1 から、ルールが含まれていないと、仕様検証時に「spc00158」メッセージが表示されるようになりました (SAC # 26371 を参照)。
SDT に依存しているルールを検証する場合は、このメッセージが表示されない可能性があります(SAC # 26762 を参照)。
初期化されていないパラメーターを含む呼び出しルールがある場合も、新しい警告メッセージが表示されます。呼び出されたオブジェクトのそれぞれの入力パラメーターが呼び出し元で初期化されるよう、指定子によって検証されるようになりました。(SAC # 25706 を参照)。これは、GeneXus X Upgrade 4 以降に当てはまります。
  はい  
Find 式によるナビゲーションをテーブルの読み取り時に表示可能 条件を満たすレコードを 1 つだけ取得する Find 式が最適化されました。
SAC # 24780
  はい  
エラーや警告が発生した状況が分かりやすくなるように、メッセージがいくつか変更されました。 例:
spc0023: Parameter FeriadoSACLocalID calling GX00Z0 has wrong type.」(Rules | Source, Line: n)
  はい  
次のメッセージは、GeneXus X Evolution 1 Upgrade 1 では表示されない。
「spc0097:Rule 'confirmtrn()'does not apply to Business Component.Ignored.」
GeneXus X Evolution 1 Upgrade 1 では、ルールの confirmation() はビジネス コンポーネントに適用されません。そのため、ビジネス コンポーネントのコードで無視されます。   はい  
警告:'UseAutomation' is a deprecated property. 詳しくは、GeneXus X の非推奨関数を参照してください。   はい  
GeneXus X Evolution 1 Upgrade 2 から、Start イベントで LoadContext を呼び出さなくなりました。 &Context 変数の初期化は、 [ Initial Value ] プロパティで行います。詳しくは、SAC # 27780 を参照してください。   はい  
警告 spc0001 が spc0168 に変更されている この変更は、X Evolution 1 Upgrade 3 以降に適用されます。詳しくは、SAC # 28253 を参照してください。   はい  
[ Break ] ナビゲーションに制限が表示される この変更は、X Evolution 1 Upgrade 3 以降に適用されます。詳しくは、SAC # 28175 を参照してください。   はい  
サブタイプの [ Dynamic Combo and Suggest ] ナビゲーションにより、指定された項目属性 (サブタイプまたはスーパータイプ) が変更される サブタイプにおいて予測される [ Dynamic ComboBox and Suggest ] ナビゲーションは次のとおりです:
FILL SubtypeCode with <ItemValues>, <ItemDescription>
INTO SubtypeCode, SubtypeDesc
Order SubtypeDesc
したがって、「INTO」または「ORDER」節の項目属性がナビゲーションにより、変更される場合があります:
FILL SubCityCode with CityCode, CityName in =GNTPAI(PaiCod)
INTO SubCityCode, SubCityName
Order SubCityName
スーパータイプの項目属性が Fill 節で指定された場合、一致するサブタイプが表示されます。
この変更は、X Evolution 1 Upgrade 4 以降に適用されます。詳しくは、SAC # 29670 を参照してください。
  はい  
冗長式が自動的に更新されないことを示す次の新しい警告メッセージが表示されることがある: 
 Attribute %1 which is redundant in table %2 will not be updated.
詳しくは、分析コード (spc0150 以降)の spc0172 を確認してください。
このメッセージは、 GeneXus X Evolution 1 Upgrade 5 以降で表示されます。
  はい  
Enum または SDT 値を持つ条件が存在すると、For Each の Order 節が変更される。 SAC # 30329 を参照してください。
この変更は、X Evolution 1 Upgrade 6 以降に適用されます。
  はい はい
新しい最適化:Server Paging Server Paging を参照してください。     はい
グリッドおよびデータ プロバイダーの Order 節にユーザーが明示的に指定していない「Othewise」が含まれている。 この節は、サーバーのページングの最適化を適用するために必要です。
SAC # 30923 を参照してください。
    はい
コントロールで [ Readonly ] プロパティを使用すると ControlName.Enabled = 0 ルールが自動的に追加される。 SAC # 30362 を参照してください。
この変更は、X Evolution 1 Upgrade 6 以降に適用されます。
  はい はい
Horizontal 式のナビゲーションの一部がナビゲーション リストに表示されなくなった。 SAC # 30725 を参照してください。
この変更は、X Evolution 1 Upgrade 7 およびそれ以降に適用されます。
  はい はい
条件付き (if) であり、既定値 (Otherwise 節) が含まれていない Horizontal 式の場合、指定子によってこの節が自動的に追加されます。 SAC # 30922 を参照してください。
この変更は、X Evolution 1 Upgrade 7 およびそれ以降に適用されます。
  はい はい
冗長として格納されている、推論された外部キーが関係する JOIN が OUTER JOIN として生成される。 SAC # 31068 を参照してください。
この変更は、X Evolution 1 Upgrade 7 およびそれ以降に適用されます。
  はい はい
Find 式のナビゲーションによって、READ ステートメントに対して「Allowing null」が追加される (式のナビゲーションを満すレコードがない場合に、既定値を取得するため)。 SAC # 31213 を参照してください。
この変更は、X Evolution 1 Upgrade 8 およびそれ以降に適用されます。
  はい はい
集計式の詳細ナビゲーションで、Where 節  Att = @Att が追加され、Att が暗示的な条件となっている (既に Given 項目属性に表示されている)。 これは、Mysql DBMS にのみ適用される最適化です。SAC # 31172 を参照してください。
違いが生じる場所を確認するために、次の例を参照してください:
2 レベルのトランザクションがあり、第 1 レベルに次の式が設定されているとします:
AttFirstLevel = sum(AttSecondLevel) 
 
ナビゲーション (詳細) は次のとおりです:
 
評価するナビゲーション: AttFirstLevel 

   Formula:SUM ( AttSecondLevel)

   Where:AttFirstLevelPK = @AttFirstLevelPK

   Given:AttFirstLevelPK  

   Group by:AttFirstLevelPK 
これは、「AttFirstLevelPK = @AttFirstLevelPK」条件に含まれていました。
 
この変更は、X Evolution 1 Upgrade 8 およびそれ以降に適用されます。
 
  はい はい
 
選択プロンプトに、Nullable の項目属性のレジスタが表示される。
 
 
詳しくは、SAC 31229 を参照してください。
この変更は、X Evolution 2 およびそれ以降に適用されます。
Evolution 1 と Evolution 2 の違いについて説明します:
 
Evolution 2 では、プロンプトの条件は、たとえば次のように変更されます:
 
TestId LIKE &cTestId;
TestName LIKE &cTestName when not &cTestName.IsEmpty();
TestDate >= &cTestDate when not &cTestDate.IsEmpty();
TestNumber >= &cTestNumber when not &cTestNumber.IsEmpty();
TestComments LIKE &cTestComments when not &cTestComments.IsEmpty();
TestIdST LIKE &cTestIdST when not &cTestIdST.IsEmpty();
 
Evolution 1 では、プロンプトの条件は次のとおりでした:
 
TestId LIKE &cTestId;
TestName LIKE &cTestName;
TestDate >= &cTestDate;
TestNumber >= &cTestNumber;
TestComments LIKE &cTestComments;
TestIdST LIKE &cTestIdST;
    はい
Start イベント内部の Call ルールで指定した項目属性によって条件が追加された。  SAC # 22824 を参照してください。 この変更は、X Evolution 2 およびそれ以降に適用されます。
    はい
ルールの入力変数がフォーム内に編集可能フィールドとして存在する場合、GeneXus X Evolution 2 では次のメッセージが表示されなくなりました: 「spc0158:Rule <rule> not included.」
SAC # 31439 を参照してください。
この変更は、X Evolution 2 およびそれ以降に適用されます。
    はい
オブジェクトが入力 (または入出力) 項目属性をパラメーターとして受け取る場合、フィルタ条件を一部のグループ (For Each、グリッドなど) に適用可能である (詳細はParm ルールを参照)。 上記のルールが、一部の状況で考慮されておらず、GeneXus X Evolution 2 ではそれを修正するための変更点が加えられている。
パラメーターとして項目属性を受け取るグループのナビゲーション (Group Navigations that receive attributes as parameters) を参照してください。
この変更は、X Evolution 2 およびそれ以降に適用されます。
    はい

全般的なコメント

変更がある場合、GeneXus の詳細ナビゲーションにアクセスし、対応するナビゲーションを比較してケースを分析することを推奨します。
このナビゲーションによって、通常、より多くの情報が得られ (主に、各読み込みで取得可能な項目属性を明確に確認できる INTO コンセプト)、予測される挙動を判断するのに役立つことがあります。
 
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Created: 14/09/18 03:42 by Admin Last update: 15/01/09 02:17 by Admin
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