最近のアクセス:
GeneXus 17 における柔軟性と品質

加速する技術革新によって、世界は高速に変化し続けています。こうした変化に対応したり、変化を推し進めたりするには、これまでになく時間と労力がかかるようになっており、コードを手動で作成していては対応できません。
GeneXus 17 では、ソリューションをモデリングするプロセスが大幅に改善されています。技術や市場のニーズに合わせて自動的に進化し、それらのニーズに対応できるソフトウェアシステムを作成するには、この機能が重要です。
GeneXus 17 には現実のさまざまな側面をモデリングするための新しいオブジェクトが備わっており、熟練ユーザーにとっても初心者ユーザーにとっても、開発プロセスを簡素化するのに役立ちます。さらに、プラットフォームの固定化が軽減され、新しい技術を生み出したり、ロイヤリティフリーのコードを生成したりすることができます。このように、GeneXus 17 を使用することで、柔軟性と品質の向上を実現できます。

モデリングのための新しいオブジェクト

リリースノートの以前のセクションで、次のオブジェクトを既に紹介しています: URL Rewrite オブジェクト (「GeneXus 17 によるマルチエクスペリエンス」のフレンドリー URL を参照)、API オブジェクト (「GeneXus 17 での連携と拡張」の API メディエーションを参照)
ほかにも情報があります: GeneXus 17 で追加された Master Panel オブジェクトにより、Angular アプリケーションの開発における柔軟性が向上しました。さらに、オムニチャネルのテストケースのモデリング用に UI Test オブジェクトも追加されました (現在は Apple および Android のネイティブアプリケーションに使用できますが、将来は Angular も対象になる予定です)。
イメージ:46765.png

Panel オブジェクト: 複数チャネル用の UI のモデリング

GeneXus 17 では、1 回 UI をモデリングし、まったく異なる複数のプラットフォーム用にレイアウトを生成することが可能になりました。そのため、以前の「Panel for Smart Devices」オブジェクトが Panel オブジェクトという名前に変更されています。
パネルは、GeneXus に導入された画面を作成するための最新の抽象的概念の 1 つであり、UI を最適な方法で概念化するのに役立ちます。そのため、現在ではより幅広い目的に対応するようになっています。パネルは、ネイティブモバイル、Web、テレビ、腕時計の UI 画面を定義します。柔軟な抽象的レイアウトを介してデータを表示/要求し、ユーザーアクションやシステムアクションはイベントを介して定義されます。
GeneXus 17 では、ネイティブ モバイル アプリケーションの開発Angular アプリケーションの開発に同じ UI オブジェクトを再利用します。
イメージ:46814.png
パネルを使用したモデリングは抽象的なものであり、GeneXus が重要なレベルで推論を行い、フロントエンドとバックエンドのレイヤー用に生成されたコードがそれぞれ異なる階層で実行されるため、ソリューションのアーキテクチャの柔軟性が増します。
これは大きな前進です。React、Vue.js、および Mini Program のサポート計画が現実になる将来には、より多くの成果を期待できます。

堅牢性

モデリングが柔軟性の向上に重要な役割を果たす、変化が加速する世界では、堅牢性も重要です。GeneXus 17 はこれまで以上に堅牢性が増しています。
データベースの再編成とナビゲーション、ほかのユーザーによる作業のマージ、大規模なナレッジベースの操作が強化されています。IDE の使用によるメモリーの消費がこれまでより削減されます。

スピード

GeneXus 17 ではビルド時間が短縮され、.NET での MSBuild を使用したビルドが可能であり、GAM バックオフィスがコンパイル済みコンポーネントとして含まれています。これらの取り組みにより、一部のシナリオでは、ビルド時間が最大で 50% 短縮されます。
ネイティブ モバイル アプリケーションの開発に関しては、プラットフォーム間のさまざまな差異を解消しました。同じモデル (レイアウト、プログラミングロジック) が両方 (Android、Apple) のプラットフォーム上で適切に動作します。どちらか一方に欠けていた機能が実装されました。これは、GeneXus 17 でのモバイル開発を加速させる重要な機能です。

一貫性および容易な学習

GeneXus 17 では、粗削りだった点が整えられ、GeneXus を学び始めようとするユーザーにとっての障害も取り除かれたため、最初のエクスペリエンスが改善され、より短期間で学習できるようになりました。IDE のいくつかの部分が再構築され、一部のオブジェクトの名前を変更することで一貫性が強化されています。GeneXus コースも再構築され、各ユーザーの目的や詳細に学びたい領域に合わせてモジュール化されています。 
イメージ:46806.png
詳細については、「GeneXus 17 における新規用語」、「GeneXus 17 における [ 新規オブジェクト ] ダイアログの更新」、「GeneXus 17 における [ 設定 ] ウィンドウの更新」と、http://training.genexus.com を参照してください。

プラットフォーム固定化の軽減

GeneXus 17 では最大限の柔軟性が実現されています。GeneXus ソリューションは複数の場所で実行できます。そのベースプラットフォームやサービスを、コードに手を加えることなく変更できます。
GeneXus 17 では、人工知能のサポートが強化され、実行時に使用されるオブジェクトストレージの柔軟性が増し、Kubernetes へのデプロイも追加されました。
URL Rewrite により、中核となる技術に変更を加える際に、API と URL の両方のインターフェースの安定性が確保されます。
さらに一歩進んで、生成されたコードが、Angular など GeneXus 以外の環境でも分かりやすく、かつ保守しやすくなっているため、あらゆる意味で最大限の柔軟性が実現します。

最新の技術 

これまでに説明した各コンポーネントや GeneXus で生成される言語は進化します。言語の進化や、使用されるソフトフェアコンポーネントの進歩に合わせて、調査、再設計、統合テスト、セキュリティの検討が必要になります。実際、セキュリティが技術の更新を促すこともあります。
GeneXus ではこれらの課題に日々取り組んでおり、GeneXus 17 は、技術とセキュリティの面で最も高度なコードを生成するプラットフォームです。
次に、最も重要な更新点を挙げます:
  • フロントエンド
    • iOS 14 
    • Android 10 
    • Angular 10
  • バックエンド
    • Java 8 以降
    • .NET Core 3.1 LTS
    • .NET 4.6 以降
  • ベースライブラリ

.NET Core

技術的な最新情報については、「GeneXus .NET Core ジェネレーター」を参照してください。
Microsoft は、この新しいプラットフォームを .NET の後継として定義しています。さらに、Microsoft では名前の変更を行っており、近いうちに .NET という言葉は .NET Core を指すようになる見込みです。
Microsoft は .NET Framework を維持していますが、新しいものはすべて .NET Core を基盤として構築されます。
GeneXus はこのイニシアティブに参加しており、GeneXus 17 には完全な .NET Core ジェネレーターが含まれています。 
1) すべての新しいプロジェクトは .NET ではなく .NET Core で実行できます。
2) .NET から .NET Core への移行はシンプルですが、プロジェクトに組み込んでいるサードパーティ製ライブラリの互換性について検討する必要があります。
.NET Core ジェネレーターで必要とされるライセンスは .NET ジェネレーターと同じライセンスです。そのため、.NET ジェネレーターを持っているユーザーは、何の障害もなく .NET Core を導入できます。
これも、GeneXus をプロジェクトのベースにすることで実現する柔軟性の一例です。

ロイヤリティフリーのオープンコラボレーション戦略

GeneXus はローコードプラットフォームであり、生成されたコードはロイヤリティフリーです。生成されたアプリケーションが使用するコンポーネントは、Apache 2.0 ライセンスでもたらされる自由を活用し、http://github.com/genexuslabs で公開されます。
GeneXus はこのサイトで毎日、次のような多くのコードを公開しています: 標準の Java/.NET/.NET Core ルーチン、標準の Angular ジェネレータールーチン、および生成されたアプリケーションが使用する UI コントロール (HTML Web コンポーネント)。さらに、開発環境自体の一部も公開しています。GitHub で公開されているサンプルコードに基づいて独自のデプロイターゲットを作成し、ソリューションのデプロイ先を拡大できるようになりました。
また、GeneXus IDE にコンポーネントを追加したい場合は、GeneXus IDE に一貫性を持たせるために GeneXus が使用するエディターのコードやデザインシステムが GitHub にあります。GeneXus の世界的な拡大に役立てるため、このような方法でプラットフォームのパートナーやクライアントの利便性を確保しています。


サブページ
Created: 21/04/20 02:19 by Admin Last update: 21/05/20 21:16 by Admin
カテゴリ
Powered by GXwiki 3.0