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GeneXus 17 での連携と拡張

API エコノミーの時代では、サービスとデジタル製品の連携に基づいてビジネスエコシステムが構築されます。システムはビジネスのニーズに応じて接続し、相互作用し、進化し、拡大する必要があります。これは例外ではなく、ルールとなっています。変化し続けるこうした連携を行い、進化させるのは、困難で時間のかかる作業です。
GeneXus 17 を使用することで、相互運用され迅速に進化するシステムを統合するための労力、時間、コストを削減できます。 
鍵となるのはモデリングです。API および API メディエーションレイヤーのモデリング、ビジネスプロセスのモデリング、特定のエコシステム向けのモデリングのほか、人間およびシステムとのすべての接点を対象としたグローバルなセキュリティのモデリングが必要です。

API メディエーション

あらゆる場所で API が使用されています。システムの API を開発し、公開する必要がある場合、互換性を維持しながらそれらの API を進化させるという、2 つの相反する課題に直面します。 
こうした課題への対処を支援するために、GeneXus 17 では、API および API メディエーションレイヤーをモデリングするための API オブジェクトが導入されました。このオブジェクトを使用して、対象となるサービスとそれらのインターフェース、セキュリティレベル、各サービスの実装を宣言します。また、メディエーションレイヤーの一部として、インターフェースと実装の間で必要とされるデータ変換をプログラミングします。
さらに、API オブジェクトを介して、ナレッジベースで公開されている API を容易に確認できるようになりました。これは、以前のバージョンでは容易に確認できませんでした。
ナレッジをモデリングし、形式化することで、API を作成し、進化させる作業の生産性と柔軟性が向上します。

ビジネスプロセス管理

CoronavirusUy プロジェクトでは、GeneXus BPM Suite を使用したことで、必要とされるスピードと俊敏性を実現できました。ワークフローをモデリングした後で、COVID-19 に対する理解が深まり、ワークフローの変更や新しいワークフローが必要になった場合にそのモデルを変更することで、スピードと柔軟性が実現されたのです。
ミッションクリティカルなこのプロジェクトは、世界中に存在する GeneXus クライアントによって実行された多数のプロジェクトの 1 つであり、GeneXus BPM Suite の優れた能力を実証するものです。これらのプロジェクトでは最新の改善点に関するフィードバックも得られ、ほかのプロジェクトの参考にもなりました。
GeneXus 17 では、パフォーマンスおよび拡張性が向上し、タイマーに基づいて開始するプロセスのモデリングが強化されたほか、.NET Core のサポートが改善されるなどの変更がありました。
変更点の概要については、「GeneXus 17 BPM Suite リリースノート」を参照してください。 


セキュリティ 

システムが複雑化し (レイヤー、内部および外部の API)、タッチポイントも増えています (マルチエクスペリエンス)。
セキュリティの観点から先を見越して複雑さを管理するため、GeneXus 17 では GeneXus Access Manager (GAM) の柔軟性が向上し、暗号化に関連する機能を備えた新しいモジュールが追加されました。また、生成されるコードおよびサードパーティ製ライブラリが更新されました。

SAML 2.0

アプリケーションで、任意の SAML 2.0 ID プロバイダーを使用してユーザーを認証できるようになりました。これは GAM の機能であるため、実行時にこの構成を行うことができます。詳細については、「GAM SAML 2.0 認証タイプ」を参照してください。
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Apple 認証

App Store で公開されるすべてのアプリケーションは、サードパーティの ID プロバイダー (Facebook、Twitter、Google など) で認証を処理できる場合、Apple ID による認証もサポートする必要があります (Apple の要請による)。GeneXus 17 には GAM Apple 認証タイプが追加されています。

WeChat 認証

中国では WeChat があらゆる場所で使用されており、すべての人が WeChat ID を保有しています。GeneXus 17 には GAM WeChat 認証タイプが追加されています。

生体認証

ユーザーは、モバイルデバイスの機能を活用して、アプリケーションでの認証に生体認証を使用できます。GAM を使用するときに、[ Enable Biometrics ] プロパティを使用して生体認証を構成できます。

サービスおよび相互運用性

新しい、より複雑なシナリオがサポートされて、システム間のより安全な通信および連携が実現します。GAM を使用した REST サービスに対するシングルサインオンが可能になりました。
また、GeneXus 17 では、複数のアプリケーションの認証とオーソライズを一元化するための GAM を使用したセキュリティ トークン サービスによるクライアント認証の機能が追加されました。

Security API

GeneXus 17 には、暗号化やデジタル署名などに関連する一般的な機能を実装する、一連のモジュールが追加されています。詳細については、「GeneXus Security API」を参照してください。

Artificial Intelligence (AI)

GeneXus 17 では AI プロバイダーとの連携が改善されており、クラウドとデバイスの両方を活用できます。新しいプロバイダーのサポートが追加されたほか、カスタムモデル (画像分類) をサポートするための新しいメソッドも導入されています。 

新しい機能

カスタムモデルに関するトレーニングと予測が可能になりました。具体的には、画像分類のタスクが対象となります。詳細については、「GeneXusAI のカスタムモデルの構築」を参照してください。
さらに、ビデオの分析処理も可能になりました。

新しいクラウドプロバイダー

新しいクラウドプロバイダーとして、Amazon Web Services、Google Cloud AI、Alibaba AI、Baidu AI、および Tencent AI に対応します。「GeneXusAI の概要」では、サポートされているプロバイダーと機能が網羅されています。

エッジ上の AI

デバイスの能力が向上し、デバイスが収集するデータの量が膨大なものとなるにつれ、データをデバイス (エッジ) 上で処理、分析、およびフィルタリングするニーズが高まっています。
そのため、GeneXus 17 には Android の Firebase MLKit のサポートが追加されています。詳細については、「GeneXusAI の概要」を参照してください。
GeneXus 16 以降のすべての改善点については、次を参照してください:   GeneXusAI: リリースノート

SAP

SAP は、GeneXus 17 が最適な連携を可能にするエコシステムの 1 つです。
GeneXus 16 以降には、GeneXus の特別エディションと、GeneXus に追加できる特定のパックがあります。このパックで初めて ERP との連携が可能になったほか、SAP が提供するほかの技術を活用することも可能になりました。
弊社のお客様には SAP を導入し、SAP を基盤としてソリューションを開発している企業があります。SAP のパートナー企業としての弊社との関係性もあって、スイートが強化され、このプロバイダーが提供する新技術も追加されました。
こうしたことから Fiori 3.0 設計ガイドが組み込まれ、Fiori 3.0 および Fiori 2.0 の両方のデザインシステム用のパターンがあります。
Launchpad も強化され、より多彩な作業が可能になり、柔軟性が増しています。
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SAP UI5 のコントロールを GeneXus 開発に組み込むことで、設計の精度を高めることが可能になりました。
最後に重要な点として、これまで挙げたような GeneXus for SAP Systems の機能を活用することで、OData API を介して SAP Business One (中小企業向けの SAP ERP) と容易に連携できるようになり、ソリューションの新しい市場が生み出されました。
これらの改善点によって、システムを SAP と連携する際の俊敏性と柔軟性が実現し、開発時の生産性も向上します。概要については、「GeneXus for SAP Systems 17 リリースノート」を参照してください。

決済

GeneXus 17 では、オンライン決済手段との連携が改善および簡素化されています。特定のモジュールを使用して、AlipayMercado PagoPayPalStripe、または WeChat と連携できるようになりました。
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Created: 21/04/20 02:19 by Admin Last update: 21/05/20 21:16 by Admin
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