GeneXus Access Manager (GAM) プラットフォームは、GAM とすべての GAM API を実装する、外部の実行ファイルとライブラリ (.jar ファイル、.rb ファイル、.dll ファイル) のセットです。
GAM を有効にすると、ナレッジベースに統合される GAM の外部オブジェクトにより、GAM API へのアクセスが可能になります。GAM API は、外部ライブラリによって実装されます。これらのライブラリは、使用するプラットフォーム (SQL Server、MySQL など) に依存し、コンパイル時と実行時に GAM を使用するために必要です。
GAM プラットフォームは、F5 キーのプロセス中にも、GAM データベースへの接続、GAM テーブルの作成、GAM メタデータの初期化、GAM アプリケーションの登録プロセス、GAM - GeneXus によって自動的に生成されるアクセス許可の生成に必要です。

GAM の要件

プロトタイプ作成時

GeneXus アプリケーションを正常にコンパイルするためには、一定の要件を満たす必要があります。そのひとつが、使用するジェネレーターと DBMS に応じて適切な GAM プラットフォームのライブラリを参照することです。

• Java アプリケーションの場合、コンパイル時に Java の [ Classpath ] プロパティで、対応するプラットフォームに属しているすべての .jar ファイルを指定する必要があります。
• .NET アプリケーションの場合も同様に、[ Compiler flags ] プロパティ = /r:bin\Artech.Security.API.Common.dll と指定する必要があります。
• .NET と MySQL の場合、GeneXus のインストールディレクトリーの GAM プラットフォームの下 (NetMySQL) か C:\Windows\System32 に MySQL ドライバー (dll) をコピーする必要があります。

実行時

実行時には、GAM プラットフォームのライブラリを Web アプリケーション内に置く必要があります。

• Java の場合、Web アプリケーションの lib ディレクトリーに置く必要があります。
• .NET ジェネレーターの場合は、Web アプリケーションディレクトリー下の bin ディレクトリーに置く必要があります。

データベースの要件

GAM プラットフォームの種類

GAM プラットフォームは、考えられるすべての組み合わせに対応するようになっています: Java と .NET の各ジェネレーターは、MySQL、SQL Server、Oracle、Informix、DB2 UDB、DB2 iSeries、PostgreSQL に対応しています。
既定では、GeneXus のインストール時に、上記のうち次の 2 つのプラットフォームのみがインストールされます: SQL Server と MySQL。これらは標準の GAM プラットフォームと呼ばれています。

標準以外の GAM プラットフォームの使用

SQL Server または MySQL 以外の DBMS を使用したい場合は、その DBMS に対応する GAM プラットフォームをインストールする必要があります。インストールには、GeneXus のインストールフォルダの Library\GAM\Setup にある gamplatforms.exe を使用します。
gamplatforms.exe はセットアッププログラムです。旧バージョンがある場合は検出し、プラットフォームの新しいアップグレードまたはビルドのインストールを提案します。
GeneXus IDE で作業中に GAM データストアを変更し、対応するプラットフォームがインストールされていない場合は gamplatforms.exe のセットアップが自動的に起動し、必要なプラットフォームをインストールできるようになっています。

重要な注記:

GAM プラットフォームは最新のバージョンにしておく必要があります。GeneXus の新しいアップグレードまたはバージョンをインストールするときは、アップグレードまたは GeneXus バージョンに合わせて GAM プラットフォームのアップデートが必要です。これは GeneXus セットアップで自動的に制御され、インストールされている GAM プラットフォームのアップグレードを求められます。

参考情報

GAM アプリケーションのデプロイ