ビジネスの要件が進化すると、ソリューションも進化します。エクスペリエンスはシングルエクスペリエンスからマルチエクスペリエンスへと進化し、アーキテクチャはモノリシックからマイクロサービスへ、構築は単一チームによるものから複数チームの参加へと進化します。
GeneXus では、知識駆動型開発のアプローチでこれに対応します。実際のビジネスについてのナレッジをモデリングし、純粋なナレッジから現在および将来の最新ソリューションを生成します。
GeneXus 18 は、モデリング機能、ナレッジの共有、および開発プロセスに関わるすべての人々のエクスペリエンスを拡張することで、このアプローチを強化します。これによって、開発スピードが向上し、GeneXus はこれまでにないほど将来への備えがしっかりとしたものになります。
トータルエクスペリエンスについての記事で既に確認したように、GeneXus 18 には、Design System オブジェクトや Stencil のスロットなど、UI 向けの新しいモデリング機能が搭載されました。
クラウドネイティブについての記事では、NoSQL データベースがリレーショナルデータベースと同様にモデリングされるようになったことを説明しました。GeneXus 18 ではモジュールも改善されました。
モジュールはモジュール化の鍵であり、GeneXus 18 では、デザインシステムと、次に挙げるそのリソースをモジュール化できます:
Design System オブジェクト、
Image オブジェクト、
File オブジェクト、
Stencil オブジェクト、
User Control オブジェクト。これは成果物の所有権と関心の分離を定義するうえでの鍵であり、成果物を共有するための基盤でもあります。
GeneXus 18 では、関連するすべてのリソースでデザインシステムを共有できます。この機能により、GeneXus は
Unanimo をコミュニティ全体と共有し、それを GeneXus 向けの既定のデザインシステムにすることができました。
モジュールの配布
GeneXus では、GeneXus を使用してソリューションを構築する各ユーザーのエクスペリエンスを向上させようとしてきました: デザインをインポートするユーザー、デザインをモデリングするユーザー、Web アプリケーションをビルドするユーザー、モバイルアプリケーションをビルドするユーザー、テストを行うユーザー、デプロイを行うユーザー、GeneXus を使い始めたばかりのユーザー、GeneXus のスペシャリストとして長年活躍しているユーザー。
IDE には新しい Launchpad が搭載されています。これは開発者メニューの代替となるもので、Web アプリケーション、ネイティブアプリケーション、API のプロトタイプ作成が容易になります。
Launchpad ツールウィンドウ
新しいナレッジベースのダイアログでは、プロトタイプ作成を行う環境をクラウドかどうかに関わらずより正確に選択できるようになりました。また、フロントエンドジェネレーターを選択することもできます。
新規ナレッジベース
オブジェクトに、
Gemini デザインシステムに応じた新しいアイコンが含まれます。このデザインシステムは GeneXus が IDE とエディター専用に構築したものです。
安全上の理由で、過去に別のインストール環境を使用して開かれたことがあるナレッジベースを開く際に、確認を求められます。
さらに、ベータ、プレビュー、リリースの各バージョンを簡単に区別できるように、
デリバリーチャネルごとに IDE のアイコンが変わります: