同期 API は、デバイスとサーバーを簡単に同期できるようにする、非常に便利なツールです。変更をサーバーでどのように適用するか、また、データ変更をサーバーからどのように受け取ってデバイスに適用するかを考える必要が
ありません。
同期 API には 2 つのメソッドがあります: 変更の適用を
自動的に行う、
Receive メソッドと
Send メソッドです。
重要なのは、
同期 API を
いつでも呼び出せることです。Receive と Send の両方のメソッドは、開発者が
[ Data Receive Criteria ] プロパティや
[ Send Changes ] プロパティに設定した値に関係なく機能します。
ここでは、デバイスとサーバーを同期するために
同期 API を使用して同期プログラムを
手動で呼び出す、シンプルなオフラインアプリケーションを作成する方法について説明します。
Sales サンプルの、簡単なバージョンのマニュアルを例として説明します。このバージョンでは、ユーザーが必要とするときにいつでもアプリケーションを同期する必要があります。
そのためには、まず
オフライン データベース オブジェクトのプロパティを設定します。このサンプルアプリケーションでは、同期を手動で管理する必要があるため、
[ Data Receive Criteria ] プロパティと
[ Send Changes ] プロパティを、次の図に示すように、Manual に設定する必要があります:
次に、新しい
パネルを作成します。この例では「SynchPanel」というパネルで、次の図に示すように、2 つのボタンをレイアウトに追加します:
最後に、それぞれのボタンに同期 API を呼び出すイベントを設定します:
Event 'Receive'
Synchronization.Receive()
Endevent
Event 'Send'
Synchronization.Send()
Endevent
これを行うだけで、ユーザーが必要とするたびにデータを同期できるようになります。 [ Receive ] ボタンをタップすると、サーバーのデータがデバイスに同期されます。また、 [ Send ] ボタンをタップすると、ローカルで行われた変更がすべてサーバーに送信されて、それらの変更が適用されます。
Synchronization.Send メソッドでは 1 回の要求でデータがサーバーに送信されますが、接続状態が非常に不安定な場合に送信データの量が多いと、問題が生じる可能性があります。この場合は、安定した接続が可能なときに実行するか、
独自のデータ同期プログラムのコード記述を行うことを検討してください。
Sales サンプル
同期 API
Synchronization.Receive メソッド
Synchronization.Send メソッド
Synchronization.ResetOfflineDatabase メソッド
独自のデータ同期プログラムのコード記述