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カテゴリ:GeneXus X Evolution 1 の互換性
GeneXus 9 以前のバージョンから移行するときの互換性の問題については、GeneXus X の互換性を参照してください。

GeneXus Xとの互換性

前に GeneXus X Evolution 1 で開いたナレッジベースを GeneXus X で開こうとすると、次のメッセージが表示されます:
This Knowledge Base was opened with a newer version of GeneXus (X Evolution 1).It may contains objects (or part of them) that this version can’t handle.
Do you want to open it anyway?

そのまま操作を続行すると、オブジェクトを開くときに、次のメッセージが表示されることがあります:
The object you are about to open <トランザクション名> has the part 'Form' that can't be opened with this version of GeneXus.If you save this object that part content will be lost.
Do you want to open it anyway?

たとえば、GeneXus X Evolution 1 で生成した Windows フォームのあるトランザクションを開こうとすると、このメッセージが表示されます。

ワークフロー

ワークフロー ダイアグラムの表記法が、BPMN(Business Process Modeling Notation) に準拠するように変更されています。

[ Tooltiptext ] プロパティ

GeneXus X Evolution 1 から、このプロパティの既定値が空に変更されています。これは、あらゆるツールにツールチップの既定値が必要なアプリケーションは稀で、すべての既定値を指定すると Web ページが必要以上に重たくなるからです。

[ Enable National Language Support ] プロパティ

GeneXus Xデータストア セクションにあった [ Enable National Language Support ] プロパティは、GeneXus X Evolution 1バージョン セクションに移動されました。
このプロパティは変換されませんGeneXus X Evolution 1 バージョンに変換するときに、適切な値を設定してください。
また、このプロパティを項目属性レベルとドメインレベルでも設定できるようになりました。
検討事項:
  • ある環境 (モデル) で、データストアの [ Enable National Language Support ] プロパティを Yes に設定し、別の環境で同じデータストアの [ Enable National Language Support ] プロパティを No に設定することはできなくなりました。この場合は、別のバージョンのデータストアを作成する必要があります。
  • 同じ環境で複数のデータストアの [ Enable National Language Support ] プロパティをそれぞれ別の値に設定することはできなくなりました。この場合は、バージョン レベル [ Enable National Language Support ] プロパティを設定し、項目属性レベルかドメインレベルで値を変更してください。

オブジェクトの [ Description ] プロパティ

GeneXus 9.0 のナレッジベースを変換するときに、オブジェクトの [ Description ] プロパティが変更されていない場合 (動的に取得されたオブジェクト名と同じ) は、変換後のオブジェクト名のような接頭語は付かず、 [ Description ] プロパティの値がそのまま使われます。たとえば、「Customer」という名前のトランザクション (その [ Description ] プロパティの値も「Customer」) があるとすると、GeneXus X に変換後のオブジェクト名は「TCustomer」ですが、 [ Description ] プロパティの値は「Customer」のままになります (「T」という接頭語は付きません)。

[ Initial Value ] の新しい定義

[ Initial Value ] プロパティが、再編成時だけでなく、トランザクションやプロシージャーなどでも適用されるようになりました。このプロパティは、既定値の既定値として機能します。

GeneXus 9 から直接変換すると、このプロパティに設定されている値が空になります (互換性の問題は発生しません)。しかし、GeneXus X のナレッジベースを開いた場合は、設定値がそのまま残り、前述したように、多くの場所で使われるようになります。 
[ Initial Value ] プロパティ (GeneXus X) も参照してください。

変数と項目属性の [ Format ] プロパティ

GeneXus X では、変数、項目属性、ドメインの [ Format ] プロパティの値が、 [ Version ] プロパティの [ Default HTML Format (TextBlocks only) ] プロパティから継承されるという不具合が発生していました。しかし、GeneXus X Evolution 1 では、この継承は行われないので、変数や項目属性の [ Format ] プロパティを [ Default HTML Format (TextBlocks only) ] プロパティとは異なる値に設定した場合の動作が異なります。
GeneXus X Evolution 1 での動作は、その定義および GeneXus 9.0 以前のバージョンと一致しています。

グリッドの自動更新

[ Automatic Refresh ] プロパティは、GeneXus X でオブジェクト レベルに実装されましたが、GeneXus X Evolution 1 では、バージョン レベルにも追加されました。Web パネルでは、この値が既定値と見なされます。

グリッド編集の可用性

グリッドを編集する際の可用性を向上するために,一部の動作が変更されました。
行の挿入:最終行が挿入された後、新しい行は自動的に挿入されません。
行の削除:新しい列が表示され、ユーザーは削除または挿入した行にマークを付けたり、マークを外したりできます。

新しい仕様のコントロール

Link 関数

使用検証時に、Link 関数の各パラメーターの数とデータ タイプがチェックされるようになりました。そのため、次のような警告メッセージが表示されることがあります:
  • spc0023 Source (n):パラメーター %1 %3 %2 のタイプが間違っています。
  • spc0024 Source (n):パラメーター %2 %1 が不十分です。
  • spc0025 Source (n):パラメーター %2 %1 が多過ぎます。
注:
SDT 変数は、変数自体が割り当てられたときだけでなく、そのエレメントのいくつかが同じ場所またはトリガーされたイベントで初期化されたときに、インスタンス化されると見なされるようになりました。

たとえば、次のようなトランザクションのルールがあるとします:

&Sdt1.Cod = Transaction1Cod on afterinsert;
&Sdt1.Nom = Transaction1Nom on afterinsert;
Procedure1.Call(&Sdt1) on afterinsert;
旧バージョンでは、&Sdt1 が初期化されない限り、Call ルールが使われることはありません。&Sdt1 が初期化されると、そのエレメントが割り当てられる前に Call ルールが実行されますが、これは正しい動作ではありません。

新バージョンでは、SDT のエレメントのいくつかが割り当てられる (または同じ場所にあるルールの「出力」値になる) と、&Sdt 変数を取り扱うルールは、&Sdt 変数自体ではなく、そのエレメントを入力値であると見なします。

上の例では、Call ルールは、SDT 変数のエレメントを入力値と見なすので、そのエレメントが割り当てられた後でトリガーされます。
そのため、「Rules not included」というメッセージ (spc0158) のいくつかが表示されなくなりました。
詳しくは、SAC 26762 を参照してください。

メソッドのパラメータのタイプの検証

このバージョンから、メソッドのパラメーターのタイプが検証されるようになりました。
たとえば、&ComboBox.additem(&Date,&Date) と記述した場合は、仕様検証時に、次のような警告が表示されます:
warning: spc0023:Parameter &Date for method additem( has wrong type)

重複したコントロール名の検証

フォームに同じ名前のコントロールが複数あると、保存したり、指定したりできなくなります。次のエラー メッセージが表示されます:「error: <コントロール名> duplicate control name.」


フォームでの SDT の使用

SDT のエレメントは、トランザクションの Web フォームに既定で受け入れられないようになりました。そのため、この種の変数の値を入力したい場合は、次のルールを定義する必要があります: 
accept(&Sdt);


データ プロバイダーの Default 節の変更

データ プロバイダーの構文の Default 節の指定方法が変更されています。詳しくは、SAC 26840 を参照してください。

XMLReader.EOF プロパティ

このバージョンから、XMLReader.EOF プロパティがブール値を返すようになりました。次のように使用します。
if &XMLReader.EOF()
Endif
"If &XMLReader.EOF = 1"や"If &XMLReader.EOF = true" のように記述することはできません。

プロンプトの使用

GeneXus X は、プロンプトのすべての機能をサポートしているわけではありません。たとえば、GeneXus X (および GeneXus X Evolution 1 RC1 まで) のプロンプトの生成メカニズムでは、ユーザー入力用のプロンプトと自動プロンプトの区別がつかない問題や、プロンプトの名前が変更される問題が発生していました。そのため、GeneXus X Evolution 1 でナレッジベースを開いた後で、次の処理を行うことをお勧めします:
  • プロンプト名を変更した場合:
プロンプトを新しいオブジェクトとして保存して参照を変更してから、プロンプトを削除します。

  • プロンプトを変更した場合:
何かを変更してから保存し直します。 

  • 何も変更しなかった場合:
プロンプトを削除します。


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Created: 14/09/18 03:47 by Admin Last update: 15/01/09 02:21 by Admin
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