ここでは、GeneXus 18 Upgrade 4 の機能の概要と使用上の注意について、
GeneXus 18 Upgrade 3 との相違点を基に説明します。
Upgrade 4 は 2023年 7月 4日にリリースされました。
https://www.genexus.com/en/developers/downloadcenter?data=4978
このアップグレードにより、KB のモジュール化が促進され、OpenTelemetry 標準を介した可観測性が可能になります。また、Angular ジェネレーターの Angular 16 に対応した生成や SAP Fiori パターンの SAP Horizon サポートなどの更新も行われており、将来への対応を強化します。これは、Web アプリケーションで Google アナリティクスを使用するユーザーにとって必要な更新です。さらに、これまでと同様に、安定性およびセキュリティが向上しています。
モジュール
- 依存関係の自動管理: モジュールサーバーのタイプとして、NuGet がサポートされています。NuGet のリポジトリのマネージャは依存関係を自動的に処理するため、現時点では、モジュールの格納に使用することをお勧めします。たとえば、モジュール A がモジュール B に依存しており、モジュール B がさらにモジュール C に依存している場合、NuGet を使用することで、KB にモジュール A をインストールするときに、モジュール B およびモジュール C も自動的にインストールされます。これにより、モジュールの管理および使用が大幅に簡素化されます。
Web ジェネレーター
- Google Analytics コントロールで Google アナリティクス 4 がサポートされるようになりました。
- Java: PDF レポートの生成に、PDFBox および iText 2.x/8.x を使用できます。それぞれのライセンス許諾が異なることに注意してください。詳細については、「[ PDF Reports Library ] プロパティ」を参照してください。
今後リリースされるバージョンでは、.NET ジェネレーターにもオープンソースのライブラリおよび iText 8 のサポートが追加される予定です。
Angular ジェネレーター
- Angular ジェネレーターが Angular 16 に対応するコードを生成するようになりました。
- Angular アプリケーションの JavaScript のモジュール化において、コード分割および遅延ロードのメカニズムが最新に更新されました。初期パッケージのサイズはユーザーが使用する画面のサイズによって決まるため、これにより、アプリケーションの初期ロードのスピードが速くなります。
- 項目属性/変数の編集コントロールおよびテキスト ブロック コントロールの UI パフォーマンスが向上しました。以前に比べてシンプルになり、また軽く、速くなりました。
- 画像の遅延ロードが改善されました。画像の遅延ロードの実装にライブラリは使用されなくなり、代わりに、ブラウザーのネイティブ実装が使用されます。これにより、初期ロードの負荷が軽減され、さらに画像のロードにかかる時間が数ミリ秒短縮されます。
- キーボードの Esc キーでポップアップを閉じることができるようになりました。
- 新しいサンプル: WanderNest - Online Booking Sample
クラウドネイティブおよび DevOps
GXflow
- GXflow の受信トレイのグリッドに、列ごとのフィルタが追加されました。
テスト
- WebDriver は自動的に管理され、GXtest による配布は行われません。
- CompareImage コマンドで色差の許容値を設定できます。
- コミット時や更新時に生成するフォルダやモジュールを設定することで、GXserver の競合を防ぐことができます。
GeneXus for SAP Systems パック
- Google アナリティクス 4: Google Analytics コントロールで GA4 のコードを使用する必要があります。
- IDE (Query オブジェクト、Dashboard オブジェクト) で .NET 6 SDK が必須です。
- Java: java.time (JSR-310) のサポート。互換性に影響を与える可能性があるため、最新の Java 仮想マシンを使用してください。SAC #52835 を参照してください。
- Apple: Xcode 14.3 のサポート。SAC #52826 を参照してください。
- Angular: Angular 16 への更新
- Android: Intel 社が HAXM の廃止を発表しました。したがって、GVM (AMD プロセッサ向け) または WHPX (Intel プロセッサまたは AMD プロセッサ向け) をインストールし、x86 Emulator で使用するように有効化することをお勧めします。
以下のリンクから機能、互換性の側面、問題、および詳細を確認してください。
GeneXus:
https://www.genexus.com/developers/rn?data=0;4;V18;4;V18;3;
GeneXus Server:
https://www.genexus.com/developers/rn?data=0;6;V18;4;V18;3;
GXflow:
https://www.genexus.com/developers/rn?data=0;3;V18;4;V18;3;
GXtest:
https://www.genexus.com/developers/rn?data=0;7;V18;4;V18;3;