同じ画面のバリエーション (デバイスに応じて表示) を表す複数のアートボードを設計する場合、GeneXus はそれらを複数のレイアウトを持つ 1 つの Panel オブジェクトに統合します。

説明

複数のプラットフォーム、デバイス、および向きに対応した画面デザインを、文法のセクションで説明したトークンのシーケンスの表示規則に従って GeneXus にインポートし、アートボードの名前に接尾語を追加します。
そうすることで、次のような複数のアートボードを設計できます:

GeneXus では、これらのアートボードが階層構造で [ Sketch インポート ] ダイアログに表示されます。

これらのアートボードは、同じ Panel オブジェクト内で、そのすべてのバリエーションでレンダリングされます。

文法

複数レイアウトのトークンのシーケンスの表記規則は、次の文法に従う必要があります:

例および無効な組み合わせ

たとえば、「Attraction Panel」という名前のパネルを設計している場合、文法で次のレイアウトを定義できます:

考慮事項とベストプラクティス

• ルートレイアウトとしてアートボードを定義しない (つまり、トークンの接尾語の表記規則を使用しない) 場合、GeneXus でメインテーブルが空の [ Any、既定の向き ] タイプのレイアウトが定義されます。
  ベストプラクティス:
  ベースレイアウトとして生成するために、トークンの接尾語の表記規則を使用せずに、パネルごとに 1 つ以上のレイアウトを定義してください。
   
• 同じパネルの 2 つ以上のレイアウトで 1 つのコントロール (各レイアウトで同じセマンティックを使用したレイヤー) を共有する場合、GeneXus はそのうちの 1 つの定義のみを考慮します。
  ベストプラクティス:
  デザインで、(同じセマンティックを持つ) パネルのすべてのレイアウトに同じコントロールを定義する場合、コントロールの定義がすべてのレイアウトで同じであることを確認してください。つまり、重複する各レイヤーのプロパティが同一である必要があります (アンカー、ディメンション、揃え位置、スタイル、リンクなど)。そうでない場合は、特定のレイアウトで変化するレイヤーの名前を変更することを検討してください。
   
• 同じパネルのバリエーションを表す 2 つのアートボード間にリンクを定義する場合、GeneXus は呼び出しを生成しません。
  ベストプラクティス:
  同じパネルのバリエーションを表すアートボード間にリンクを定義することは避けてください。このようなリンクには意味がありません。
   
• 無効な組み合わせのトークンを使用してアートボードを定義すると、GeneXus はパネルのそのパネルの生成を無視し、次のようなメッセージを表示します:
  > アートボード '{アートボード名}' が無視されました (レイアウトの表記規則 '{トークンの組み合わせ}' はサポートされていません)
  ベストプラクティス:
  複数のレイアウトの定義に使用する文法の表記規則を確認し、トークンのシーケンスが GeneXus でサポートされているかどうかを確認してください。
   
• 表記規則の照合プロセスでは大文字と小文字は区別されません。フォルダのパッケージング用に予約されている「/」(スラッシュ) を除く、英数字以外の複数の文字を区切り文字として使用できます。
  ベストプラクティス:
  トークンの接尾語のシーケンスを英数字以外の複数の文字で区切ります。たとえば、「Attraction Panel Android」(あいまい) または「Attraction Panel / Android」(正しくない) は避けてください。代わりに、アートボードに「Attraction Panel」という名前のパネルの「Android」バリエーションを指定し、「Attraction Panel - Android」を使用してください。

適用範囲

参考情報

• デザイナー向けガイド
• 表記規則
• 例: 旅行代理店のマルチエクスペリエンス

使用可能バージョン

これらの表記規則は、GeneXus 17 Upgrade 5 以降で利用できます。