GeneXus 15 のレポート

GeneXus 15 では、レポートに関連する新しいオプションや改良が加えられ、レポート作成機能が強化されています。
新機能は次のとおりです。

1) Web フォームに含まれる QueryViewer コントロールに特定の Query オブジェクトを表示する場合、QueryViewer コントロールの [ プロパティ ] ダイアログまたはコードで必要な関連付けを行うことができます (Query オブジェクトがパラメーターを受け取る場合は、コードで割り当てる必要があります)。

次の図は、Query オブジェクトの定義と、旧バージョンで定義する必要があったコードと、GeneXus 15 で同じ目的を果たすことができるシンプルなコードの違いを示しています。

新しい構文の利点:

より簡潔である
ツールチップが表示される
オブジェクト参照をクエリするとその参照が表示される

注:
以前の構文は、互換性のためと、柔軟性に優れていることから、残されています (関連付けを動的に行う必要がある場合、つまり複数の Query オブジェクトを同じ QueryViewer に関連付ける場合、新しい構文では大規模な CASE を使用しないと処理を実行できない可能性があります。すべての Query オブジェクトが事前に分かっている必要があります)。
2) 新しい Query 出力タイプ: Card

3) Evolution 3 での Query オブジェクトのプレビューは、簡単なものでした。設定されているプロパティのうち、一部のプロパティだけが表示されました (出力タイプの例: 出力がピボットテーブルだった場合、プレビュー内で軸を移動できました)。
GeneXus 15 では、プレビュー機能が強化され、設定がほとんどすべて反映されます。
プレビュー機能のデモを示します:

グラフのプレビュー

ピボットテーブルのプレビュー

注: ピボットテーブルで項目属性を非表示にするには、その項目属性の右上を右クリックします。ピボットテーブルで、すべての Data 項目属性が非表示の場合、 [ Quantity ] フィールドは表示され、非表示にできません。

4) グラフの系列は、系列の説明をクリックすることで非表示にできます。

5) QueryViewer コントロール関連

5.1 時系列グラフに改良が加えられています。
5.2 X 軸と Y 軸があるグラフで、クエリインジケータで定義されている条件付きスタイルが考慮され、各範囲が異なる背景色で表示されます。

5.3 新しいグラフタイプが追加になりました。

100% 積み上げ縦棒グラフ	100% 積み上げ横棒グラフ

100% 積み上げ面グラフ	平滑面グラフ

積み上げ折れ線グラフ	100% 積み上げ折れ線グラフ

平滑折れ線グラフ	ドーナツ 3D

レーダーチャート	塗りつぶしレーダーチャート

極座標面グラフ	縦棒グラフと折れ線グラフ

3D 縦棒グラフと折れ線グラフ	ピラミッドグラフ

線形ゲージ	円形ゲージ

5.4 GeneXus 15 より、モバイル対応のため出力が JS + HTML5 だけになっています。
5.5 テーブルとピボットテーブルについて: AggregationChanged イベントと [ Aggregation Changed Data ] プロパティが非推奨になりました。
GeneXus 15 の全レポート機能を紹介している次の GX26 セッションを参照してください: ¿Cómo transformar los datos en información? (スペイン語のみ)