| Frozen バージョンについて | |
アプリケーションのライフサイクルには、作業を行うスタッフにとって重要なマイルストーンがいくつかあります。マイルストーンの例には、アプリケーションのテスト、品質保証、または製品への移行などがあります。開発プロセスでは、複数の理由でこれらのマイルストーンの記録およびアプリケーション状態の保存が重要になります。これにより、次の疑問に答えることができます。
- 製品に含まれる内容は?
- 顧客 X 向けのインストール内容は?
- テストおよび製品の間で行った変更は?
GeneXus では、これらのマイルストーンは Frozen バージョンと呼ばれます。Frozen バージョンは、ある時点におけるアプリケーションの読み取り専用の写真のようなものです。ソフトウェア構成管理では、Frozen バージョンのことを「ラベル」ということもあります。
ナレッジベースでは必要に応じた数の Frozen バージョンを管理できます。
Frozen バージョンの目的は、アプリケーションのライフサイクルにおける重要なマイルストーン (デプロイ、顧客 X におけるインストールなど) を反映することです。GeneXus におけるバージョンは、アプリケーションの読み取り専用のコピーです。写真のプリントと同様に、閲覧や分析は可能ですが変更はできません。
新しい Frozen バージョンを作成するには、[ ナレッジベースバージョン ] ツールウィンドウを開いてツリーの最初のノード (ナレッジベースと同じ名前) を右クリックして [ フリーズ ] を選択します。 [ 新バージョン ] ダイアログに情報を入力して [ 作成 ] を押します。Frozen バージョンの作成の所要時間はアプリケーションのサイズに比例します。
新しい Frozen バージョンを作成するアクションは、バージョンを「フリーズする」と言います。
上の説明は、開発バージョンから新しい Frozen バージョンを作成する方法を示しています。ほかの Frozen バージョンから Frozen バージョンを作成することはできません。
Frozen バージョンは、次の目的で使用できます。
- オブジェクト、プロパティ、環境などの分析 (変更不可)
- データベース影響分析レポートのソースまたはターゲットとして
- データベースの作成
- すべてのプログラムの再生成
インポートのバックアップ
ナレッジベースバージョンに対してインポートを実行する場合、 [ Automatic Backup ] プロパティが True に設定されていれば、特別な Frozen バージョンを作成して現在の開発バージョンをバックアップします。新しい Frozen バージョンで実行できるのは、Revert 操作のみです。元に戻す操作を実行すると、アクティブな開発バージョンの状態が、インポートされた Frozen バージョンまたはほかの開発バージョンに変わります。
ヒント:
未定の変更があるバージョン (最後にデータベース影響分析を実行してから変更されたオブジェクトがある場合) はフリーズできません。フリーズを実行しようとすると、「最後に .NET または Java 環境がビルドされてから、変更されています。フリーズする前に [ すべてをビルド ] を実行してください」というメッセージが表示されます。
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