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パターン

アプリケーションを開発するときに、まったく同じではないけれど、部分的にとても似ていると気付くことがあります。たとえば、顧客や製品が関係するアプリケーションでは、多くの場合、顧客リストを表示するフォームと製品リストを表示するフォームを作成します。顧客と製品はまったく異なるものですが、これらの 2 つのフォームには、グリッド、データをフィルタリングするための一連のフィールド、並べ替え、操作など、多くの共通する要素があります。
これらはパターンと呼ばれ、ソフトウェア業界で最近話題になっているものです (詳細については「ソフトウェアのパターンとは」を参照してください)。
GeneXus でもパターンについて考慮されています。では、GeneXus でパターンとは正確にはどのようなものなのでしょうか。なぜ役に立つのでしょうか。それについて説明する前に、まず現在のパターンに課せられている制約のいくつかについて考える必要があります。
  • パッシブ: これは本にのみ記載されています。使用するには、本を読み、コーディングしながらこれらの概念を利用するしかありません。
  • コーディングレベル: パターンは通常「デザインパターン」と呼ばれますが、主な目的はコーディングを支援することです。
GeneXus はコーディングレベルではなくナレッジレベルで機能するため、コードの再利用だけでなく、ナレッジの再利用も可能にするためにパターンを使用する必要があります。そのため、GeneXus では、次のことを目的としてパターンのフレームワークを提供します。
  • アクティブ:「アクティブ」パターンは単なるガイドラインではなく、「インスタンス化」できます (このフレームワークによって、パターンインスタンスの実装に必要なすべての GeneXus オブジェクトが生成されます)。パターンのインスタンス化の概念を参照してください。
  • ナレッジの再利用: GeneXus は常にナレッジの再利用を奨励してきましたが、パターンを利用することで、ナレッジを再利用しやすくなりました。さまざまな状況で同じナレッジを再利用できます。たとえば、「特殊なパターン」をインスタンス化して、製品だけでなくメニューにも使用できます。
  • オープン: 誰でも独自のパターンを作成できます (または、既存のパターンを変更できます)。
  • 扱いやすさ: 専門知識がなくてもパターンを使用できます (注: 独自のパターンも開発する場合は、パターンについてより深く理解している必要があります)。
GeneXus パターンは、このような取り組みの成果です。このエクステンションは GeneXus IDE に含まれており、新しいパターンを定義すると、GeneXus IDE に新しいオプションとしても表示されます。
このエクステンション自体に Work With パターンその他のパターンなどの一連のパターンが組み込まれているため、開発者は独自のパターンを開発しなくてもパターンを使用できます。
フレームワークは、開発者が独自のパターンを作成する際にも役立ちます。
パターン構造を定義すると、パターンエンジンによってタイプが指定されたインスタンスのクラスが生成され、それをテンプレートやカスタムコードで使用できます。

パターンを使用する場所と理由

GeneXus の開発者がパターンを使用するメリットは、生産性とアプリケーション品質の大幅な向上が期待できることです。たとえば、一般的なケースとしては、開発者がナレッジベースをグリーンスクリーンや Windows フォームから Web フォームに移行する必要がある場合があります。この場合は、Work With パターンを適用して、外観と操作性に優れた Web アプリケーションに必要な Web オブジェクトの大部分を生成できます。
例については、「人と組織のナレッジベース」を参照してください。

パターンの仕組み

パターンは GeneXus IDE に完全に統合されています。GeneXus には、組み込みの Work With パターンおよびその他のパターンがあります。
この実装は、各オブジェクトパーツの既定を作成するためのビルド済みインフラストラクチャに基づきます。基本的に、パターンを適用して結果をインポートする必要はなくなりました。パターン定義でプロパティを変更すると、オブジェクトを再作成しなくても、オブジェクトにその変更が自動的に反映されます。
すべてのオブジェクトのすべてのパーツに既定値を設定できます。既定の Web パネルフォーム、Web パネルイベントなどを設定できます。各パーツの既定値が、オブジェクトごとに異なる場合もあります。Web パネルの 1 つのテンプレートセットをフォームの既定値として、別のテンプレートセットを別の既定値として設定できます。
Work With パターンの実装により、各オブジェクトに特定の既定テンプレートセットが備えられた空のオブジェクトセットが作成されます。これにより、トランザクション構造を読み込んでグリッドを作成する既定のテンプレートを含む「WW<トランザクション>」Web パネルを作成します。つまり、トランザクションに項目属性を追加するたびに、同じ項目属性が Web パネルにも追加され、パターンを再度適用する必要がありません。

ドキュメンテーション

動画

イメージ:20668.png Using Patterns


 


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Created: 14/09/18 03:15 by Admin Last update: 23/04/24 18:06 by Admin
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