GeneXus X Evolution 3 以降では、テーマクラスの名前がナレッジベース全体で一意になりました。そのため、GeneXus ですべてのテーマを同期して、各テーマで同じクラスを定義する必要があります。この同期プロセスによってテーマが正規化され、テーマクラスの相互参照が設定されます。
変換プロセス
テーマの変換プロセスは、GeneXus X Evolution 2 以前のバージョンで作成されたナレッジベースが、GeneXus X Evolution 3 以降で開かれる、またはインポートされるときに実行されます。このプロセスでは、まずクラスを作成、削除、および変更し、すべてのテーマに同じクラスのセットを設定することによって同期を行います。この同期処理は、Web テーマのカスタムノードで定義されたクラスに対しては行われません。次に、SD パネル、WWSD、Web パネル、および Work With for Web をナビゲートして、クラス間の参照と、それらを使用するコントロールを確立します。GeneXus X Evolution 2 以前のバージョンで作成されたナレッジベースを開いた場合、Web オブジェクトに対してこの処理は自動的には行われません。ただし、メニューバーで [ ツール ] -> [ 詳細 ] -> [ テーマクラスの相互参照を作成 ] の順に選択し、強制的に実行することができます。Web オブジェクトの数によっては、この処理に時間がかかることがあります。
検討事項
この変換プロセスでは、いくつかの事項に留意する必要があります:
1. コントロールから参照されてはいるが、どのテーマにも存在しないクラス
コントロールが Web パネルまたは Work With for Web 内にある場合、すべての Web テーマに対して、[ External Class ] プロパティが True に設定されたクラスが作成されます。それに対して、コントロールが SD パネルまたは WWSD 内にある場合は、すべての SD テーマに対して、親クラスのプロパティが設定されたクラスが作成されます。
注: Web テーマに対して作成されたクラスはすべて、SD テーマでは非表示のクラスのように表示されます。その逆も同様です。
2. 名前は同じだが親の名前が異なるクラス
警告: 重複したテーマクラス「Name1」は、「FormName1」に名前が変更されます。同じ名前のクラスがスマート デバイス テーマ用にすでに存在します。
警告: 重複したテーマクラス「Name1」は、「FormName1」に名前が変更されます。
どちらか 1 つのクラスのみが、その名前を維持します。もう一方のクラスの名前は、次の例のように、すべての親クラスの名前を連結した名前に変更されます: Form -> Name1 が Form -> FormName1 に変更。それでも競合が解消されない場合は、最後に番号が付けられます。
テーマエディターで確認できるように、アルファベット順の優先順位でクラスが処理されます。そのため、Button -> Name1 と Form -> Name1 がある場合は、最後のクラス Form -> Name1 の名前変更が試みられます。
推奨事項: テーマクラスの相互参照を維持するため、名前が変更されたクラス (Name1) を使用する各コントロールをチェックして、それらのコントロールが正しいクラスを参照していることを確認する必要があります。たとえば、フォームが GeneXus X Evolution 2 で Name1 クラスを使用していた場合、GeneXus X Evolution 3 では FormName1 を使用する必要があります。
3. クラスの名前、親クラスの名前、およびテーマの名前が同じ場合
警告: テーマクラス AttributeNumber1 が複数回検出されました。検出された最初のインスタンスのプロパティのみ維持されました。
残されるのは 1 つのみで、残りは削除されます。この問題を解決するには、ナレッジベースが作成されたバージョンの GeneXus を使用し、クラスの名前を変更してから、ナレッジベースをインポートするか開いて、変換プロセスを再開します。
4. すべての SD テーマクラスの名前変更
SD テーマの場合、すべてのクラスの名前が変更されます。クラスの新しい名前は、親クラスの名前とそのクラス自体の名前で構成されます。例: Attribute -> Evolution が Attribute -> AttributeEvolution に変更。この名前の変更によって影響は生じません。単に名前が変更されるだけです。
5. 下位互換性なし
変換が完了した後、下位互換性はありません。以前のバージョンの GeneXus を使用してナレッジベースを開くことはできません。
使用可能バージョン
GeneXus X Evolution 3 以降
参考情報
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