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[Layout Behavior] プロパティグループ
このプロパティセットを使用すると、レイアウトに定義されているコントロールを拡張できます。
プロパティ
[ Expand Bounds ] プロパティ
コントロールの拡張方法を指定します。
[ Expand Bounds Limit ] プロパティ
コントロールの拡張上限を指定します。
[ Expand Bounds Directions ] プロパティ
コントロールの拡張方向を指定します。
非セーフエリアの概念
iPhone X には、以前のバージョンと比較して、主に次の 3 つの特徴があります。
画面の中央上にある
ノッチ
部分にカメラやその他のハードウェアが搭載されています。
ホームボタンが
ホームインジケータ
(画面の中央下にある細いバー) に置き換えられています。
画面のコーナーが丸みを帯びています。
結果として、
非セーフエリア
の概念が以前のバージョンの iPhone と比較して拡張され、アプリケーションの設計時により重要になりました。以降の例では、非セーフエリアを緑色で表示しています。
iPhone X より前のバージョンでは、非セーフエリアは次に示すようにステータスバーに 1 つだけ定義されていました (アプリケーションバーが非表示の場合)。GeneXus でコンテンツ表示をステータスバーの領域にまで拡張する際には、
[ Enable Header Row Pattern ] プロパティ
の設定のみに依存していました。
縦長
横長
iPhone X 以降では、ノッチの追加とホームボタンからホームインジケータへの変更に伴って新たな非セーフエリアが導入されたため、アプリケーションの開発時にはそれらを考慮する必要があります。具体的には、画面の下部 (
ホームインジケータ
が表示される場所)、およびデバイスを横長モードにしたときの画面の左右両端 (
ノッチ
部分、丸みを帯びたコーナーの考慮も必要) が新たに非セーフエリアになりました。このような状況では、ヘッダー行パターンを有効にするだけでは不十分です。
縦長
横長
上記の問題を回避するために、GeneXus にこのプロパティセットが導入されたことで、コンテンツを非セーフエリアにまで問題なく拡張し、生成されたアプリケーションの UX を大幅に改善できるようになりました。次の例では、 [ Control Type ] を SD Maps に設定した
グリッドコントロール
を使用してコンテンツを表示し、アプリケーションバーを非表示にしています ( [ Layout Behavior ] の各プロパティで既定値を使用しています)。
縦長
横長
注
このプロパティセットで既定値を使用すると、アプリケーションの外観が
大幅に変更
されます。GeneXus 15 Upgrade 7 までは、コンテンツは拡張されず (None の動作と同じ)、非セーフエリアに余白が残ります。このレイアウト設計は iPhone X では望ましくありません。Upgrade 8 以降では、コンテンツが既定で拡張され、全画面に表示されます。
使用可能バージョン
このプロパティグループは、
GeneXus 15 Upgrade 8
以降で使用できます。
適用範囲
コントロール:
グリッドコントロール
、
タブコントロール
、
キャンバスコントロール
、
テーブルコントロール
対応しているプラットフォーム:
スマートデバイス (iOS)
参考情報
[ Enable Header Row Pattern ] プロパティ