[Background Mode] プロパティ

アプリケーションでサポートされるバックグラウンドモードを指定します。

適用範囲

オブジェクト: スマートデバイスオブジェクト ( [ Main program ] プロパティ= True の場合)
対応しているプラットフォーム: スマートデバイス (iOS)

アプリケーションがアクティブ状態でないときに実行する必要がある機能 (エンドユーザーが別のアプリケーションを実行している、またはデバイスがブロックされているときの、オーディオの再生など) を開発者が明示的に示さない限り、iOS では、バックグラウンドで実行されているアプリケーションが使用できる機能が制限されます。
GeneXus 開発者は、 [ Background Modes ] プロパティを使用して、アプリケーションが必要とするバックグラウンド機能を指定できます。このプロパティは、スマートデバイスのメインオブジェクトで使用できます ( [ Apple ] > [ Permission ] グループの下)。

値

バックグラウンドモードで実行する機能の名前を示す、文字列の値です。
利用可能なバックグラウンドモードの一部は GeneXus 機能に対応しており、アプリケーションで使用される機能に応じて追加する必要があります。GeneXus 機能にマッピングされていないバックグラウンドモードもありますが、アプリケーションがそれらのモードを必要とするユーザーコントロールや外部オブジェクトを使用する場合はサポートされます。
次の値は GeneXus 機能でサポートされており、下で説明されている場合に追加する必要があります。

audio	オーディオをバックグラウンドモードで再生または記録します。 Audio 外部オブジェクト、AudioController コントロール、AudioRecorder 外部オブジェクト、ピクチャインピクチャモードの iPad ビデオプレーヤーに使用できます。
location	デバイスの場所が変わったときに、位置情報の更新を取得します。 Geolocation 外部オブオブジェクト (トラッキング) に使用できます。
remote-notification	サイレントプッシュ通知を受け取ったときにコンテンツをダウンロードして処理します。プッシュ通知にメディアコンテンツ (ビデオなど) が含まれている場合に、OneSignal API に使用できます。

GeneXus でネイティブにサポートされませんが、iOS 向けにカスタム外部オブジェクトやカスタムユーザーコントロールを開発する場合に必要になることがあります。

voip	インターネットを使用して電話を掛けたり受けたりします。
newsstand-content	雑誌や新聞のコンテンツをダウンロードして処理します。
external-accessory	ハードウェアアクセサリからデータを更新します。
bluetooth-central	Bluetooth アクセサリからデータを更新します。
bluetooth-peripheral	Bluetooth の周辺機器を使用して通信します。
fetch	小さなコンテンツを定期的にダウンロードして処理します。
processing	アプリケーションをバックグラウンドで起動するタスクリクエストを送信することによって実行されるタスクスケジューリングのクラスです。Apple - BGTaskScheduler Doc。このプロパティは、GeneXus 16 Upgrade 11 以降で利用できます。

これらの値は、コンマ (,) を追加して組み合わせることができます。たとえば、アプリケーションをバックグラウンドモードで実行しているときに、次の機能を実行する必要があるとします。

オーディオの再生
リモート通知
コンテンツの取得

この場合、プロパティの値は次のようになります。
Background Modes property = audio,remote-notification,fetch

注

以前のバージョンの GeneXus では、次のように、生成された Xcode プロジェクトからこの処理を手動で実行する必要があります。

Xcode の場合

GeneXus テンプレートの場合

1) [ Capabilities ] タブを見つけます。
2) [ Background Modes ] スイッチを有効にします。
3) 適切な値を選択します。たとえば、 [ Audio, AirPlay and Picture in Picture ] オプションでは、audio という値が有効になります。

1) <GeneXus のインストール先>\iOS\Templates\iOS_Genexus ディレクトリー内の MainName-Info.plist を見つけて開きます。
2) 文字列値の配列を指定して UIBackgroundModes エントリを追加します (目的の各プロパティ値のエントリ)。たとえば、audio という値を有効にするには、<string> の値として含めます。

<key>UIBackgroundModes</key> 
<array>
    <string>audio</string>
</array>

Apple 社のドキュメント: セクション「Declaring Your App’s Supported Background Tasks」

適用範囲

説明

値

注

実行時/設計時

プロパティの変更の適用方法

使用可能バージョン

参考情報