ここでは、GeneXusAI モジュールを使用するために必要な設定の資格情報を取得する方法について説明します。

手順 1 - プロバイダーコンソールへのアクセス

資格情報 (事前に登録済み) を使用して AI プロバイダーにログインします。

• Alibaba Aliyun コンソール
• Amazon Web Services コンソール
• Baidu Cloud Environment コンソール
• Google Cloud AI コンソール
• IBM Bluemix コンソール
• Microsoft Azure ポータル
• SAP Leonardo Functional Services (Sandbox) または SAP Cockpit コンソール (trial/production)
• Tencent AI コンソール
• Google Cloud AI コンソール (ML Kit API を有効化)

手順 2 - AI サービスの選択

ログインすると、Developer Console にリダイレクトされます。次に、ダッシュボードから、目的の AI タスク用のリソースを新規に作成するか、有効にします (サービスは名前でフィルタできます)。この際には、通常、作成するサービスに応じて、リソースの名前、リージョン、その他の一般設定の指定を求められます (必要な情報は、使用するプロバイダーによって異なります)。

プロバイダーでサポートされているリージョン

リージョンを適切に設定しないと、GXAI5000 エラーが発生し、'Authentication Failed' メッセージが返されます。

タスク別の資格情報

次の表に、GeneXusAI で各タスクを使用する際に必要になるサービス資格情報 (名前) を示します。詳細については、プロシージャーの説明を参照してください。

手順 3 - 資格情報の生成および設定

サービスの作成が完了すると、プロバイダーにより、必要な資格情報が表示されます。また、これらの資格情報はプロバイダーの Web ページの Resource Management セクション (または同様のセクション) に格納され、後で必要に応じて再取得したり、再生成したりできます。資格情報の値を取得したら、対応する Provider.Property フィールドに正しく設定します。
たとえば、API キーの場合は、コードを次のように記述します:

&provider = new()

&provider.Name = !"{your_environment_name}"
&provider.Type = ProviderType. [ Amazon|Baidu|Google|IBM|Microsoft|MLKit|SAP|Tencent ] 

&providerProperty= new()
&providerProperty.key = GeneXusAI.Configuration.PropertyKey.Key
&providerProperty.Value = !"{your_api_key_value}" // LINE (*)
&provider.Properties.Add(&providerProperty)

 
「"{your_api_key_value}"」の値をコードに貼り付けないでください。ベストプラクティスは、設定ファイルまたは環境変数から値を読み取ることです。たとえば、次の構造で provider.settings.json という JSON ファイルを作成します:

{
    "name":"{your_provider_name}",
    "key":"{your_api_key_value}"
}

次に、このファイルを File オブジェクトとしてナレッジベースに添付し、抽出プロパティを設定し (適切な場所にコピーするため)、次のように資格情報を読み取ります:

&settingFile.Source = !"path/to/provider.settings.json"
&jsonString = &file.ReadAllText()       //構成ファイルを読み取り
&jsonProperties.FromJson(&jsonString)   // JSON 構造をパース
&myApiKey = &jsonProperties.Get(!"key") // "{your_api_key_value}" の値を取得

最後に、LINE (*) を次の文に置き換えます。

&providerProperty.Value = &myApiKey

手順 4 - AI タスクの実行

AI タスクを実行できます。

注

• SAP Leonardo については、各 API サービスで [ Show API Key ] オプションを使用してサンドボックスキーを取得できます。このキーは、どのサービスを選択するかに関係なく同じになります。そのため、API キーはすべてのサービスで同じになることから、このドキュメントでは、どのサービスを使用する必要があるか (たとえば、GeneXusAI.Image.OCR タスクを使用する場合は Inference Service for Optical Character Recognition (OCR)) については特に指定されていません。
• MS Cognitive Services については、新しいリソースを作成する際に必ず West US を選択してください。ただし、Video モジュールを使用する場合は例外です。その場合は、次の手順に従ってください。
  1) Video Indexer ポータルにログインします。
  2) [ Azure への接続 ] ボタンをクリックします。
  3.a) [ West US 2 ] を選択します。
  3.b) 必要なリソースグループがまだない場合は新規に作成します。
  3.c) [ 接続 ] ボタンをクリックします (このプロセスにはしばらく時間がかかる場合があります)。
  4) 手順 (3) で作成したユーザーのアカウント ID を取得します。
  5) 製品のオーソライズページに移動し、API の使用をオーソライズします。
  6) ユーザープロファイルから API キーを取得します。
• IBM Watson を使用する場合は、新しいリソースを作成する際に必ず us-south リージョン (ダラス) を選択してください。ユーザー名/パスワードによる認証が可能なサービスは、下位互換性のために維持されます (新しいインスタンスではユーザー名/パスワードではなくキーが提供されます)。
• Google Cloud AI を使用する場合は、単一のプロジェクトを作成し、使用する各 API を有効にする必要があります。その後、 [ Credentials ] オプションで、有効にしたすべての API 用の API キーを作成できます。

使用可能バージョン

このドキュメントは、GeneXus 16 以降に適用されます。

• Google Cloud AI プロバイダーは、GeneXus 16 Upgrade 1 以降で利用できます。