WebDriver は、一般的なブラウザーでのテストの自動化に使用される
W3C 標準です。GXtest で UI テストを作成する際には、この標準を利用するとともに、GeneXus に抽象化レイヤーを作成します。
新しい UI テストを開始するには、主に次の 3 つの関数を使用します。既定では、いずれのテストも、特に指定しない限りローカルブラウザーでドライバーを使用して実行されます。
テスト内で (SetBrowser 関数を使用して) ブラウザーの種類を指定しなかった場合は、 [ Test ] セクションで設定されたナレッジベースプロパティに基づいてテストが実行されます。
別のブラウザーでテストを実行する場合、テスト内でブラウザーの種類を設定するのではなく、このプロパティを変更することをお勧めします。
テストで使用するブラウザーの種類を設定します。
パラメーター:
- browser: ブラウザーの種類を表す文字列です (例のように Browsers ドメインを使用できます)。
使用例:
&driver.SetBrowser(Browsers.Firefox)
&driver.SetBrowser("Chrome")
注: 前述のとおり、この関数は使用せずに、代わりにナレッジベースプロパティの [ Default Browser ] プロパティを変更することをお勧めします。
現在設定されているブラウザーを取得します。
戻り値:
使用例:
if &driver.GetBrowser() = Browsers.Firefox
//ブラウザーが Firefox の場合にのみ何か行う
endif
WebDriver を使用してテストセッションを開始します。
使用例:
&driver.Start()
WebDriver を使用してテストセッションを終了します。
使用例:
&driver.End()
リモート WebDriver ノード (Selenium ノードまたはクラウド) でテストを実行する場合は、次の 2 つの関数を使用できます。
WebDriver ノードに希望の
機能を追加します。
パラメーター:
- capabilityName: 機能のキー名です。
- capabilityValue: 機能の希望値です。
戻り値: なし
使用例:
&driver.AddCapability("AddExtension","thePathToExtension\fileName.crx") //エクステンションを追加
&driver.AddCapability("UnhandledPromptBehavior", "Dismiss") //アラートが表示された際の動作を選択
リモート:
&driver.AddCapability("browserName", "MicrosoftEdge")
&driver.AddCapability("platform", "Windows 10")
&driver.AddCapability("version", "16.16299")
ブラウザーの起動時の引数を設定します。たとえば、--headless と指定すると、グラフィックインターフェースを表示せずに実行できます。このコマンドは start コマンドの前に使用する必要があります。利用できるオプションの詳細については、「
テストの設定」を参照してください。
パラメーター:
- Arguments: ブラウザーに指定する引数をスペース区切りで記述します。
使用例:
&driver.SetArguments("--headless --incognito")
リモートブラウザーを立ち上げるリモート WebDriver ノードの URL を設定します。
パラメーター:
- url: リモート WebDriver ノードの URL です。
使用例:
&driver.SetRemoteWebDriver("http:// [ USER ] : [ KEY ] @testmachine.mydomain.com:4444/wd/hub")