Call メソッド

Web パネルまたはプロシージャーなどの GeneXus オブジェクトを別のオブジェクト (呼び元) から呼び出すことができます。呼び出しでは、パラメーターを転送する場合と転送しない場合があります。

構文

ObjectName.Call( [ parm₁, ...., par_N ] )
入力値の説明:
ObjectName
呼び出すオブジェクトの名前です。
par₁, …, par_N
オプションのパラメーターであり、目的に応じて呼び先オブジェクトに送信できます (これらのパラメーターを呼び先オブジェクトで受信するには、Parm ルールを使用してパラメーターを宣言する必要があります)。
Call メソッドは、呼び元がトランザクションなのか、Web パネルなのか、プロシージャーなのかに応じて、呼び元オブジェクトの異なるセクションに記述できます (たとえば、呼び元がプロシージャーの場合は、Call メソッドをオブジェクトのソースの行に指定する必要があります。呼び元オブジェクトがトランザクションの場合は、要件に応じて、オブジェクトの [ ルール ] セクションやイベント内に Call メソッドを指定します)。
重要: Call メソッドの構文では、ドットと Call を省略できます。省略しても、GeneXus にはオブジェクトの呼び出しを検出する機能が備わっているため、呼び出し内容はまったく同じです。

例

1) ナレッジベース内に Web パネルがあり、フォームにボタンが 1 つだけあるとします。ユーザーがこのボタンを押すと、そのボタンに関連付けられたイベントが実行されます。ここでの目的は、すべての顧客を印刷するプロシージャーを呼び出すことです。そこで、この目的を達成するため、ボタンに関連付けられたイベント内に次のコードを定義します:

Event 'Print all customers'
    PrintAllCustomers.call()
EndEvent

次のコードは上記とまったく同じように動作します:

Event 'Print all customers'
    PrintAllCustomers()    //ドットと call が省略されています。
EndEvent

どちらの例でも、PrintAllCustomers というプロシージャーがパラメーターなしで呼び出されます (このため、Parm ルールをプロシージャーで定義する必要はありません)。

2) 次に、Web パネルのフォームに、データベースに格納されたすべての国を表示するダイナミックコンボボックスがあるとします。また、フォームにはボタンも存在するとします。ユーザーは国を選択した後、このボタンを押します。ここでの目的は、ユーザーが選択した国に属するすべての顧客を印刷するプロシージャーを呼び出すことです。

ユーザーが国を選択すると、ダイナミックコンボボックスに関連付けられた &CountryId 変数に CountryId 項目属性の値が割り当てられます。その後、ユーザーがボタンを押すと、そのボタンに関連付けられたイベントが実行されます。
このため、ボタンに関連付けられたイベント内部にプロシージャーの呼び出しを定義する必要があります。この場合は、&CountryId 変数をパラメーターとしてプロシージャーに送信します。プロシージャーはこのパラメーターを受信します (プロシージャー内で Parm ルールを使用してパラメーターを宣言する必要があります)。最後に、プロシージャーで受信した値を使用して、その国に属する顧客をフィルタリングします。
ボタンに関連付けられたイベント内の次のコードは、PrintCustomers というプロシージャーを呼び出し、そのプロシージャーにパラメーターとして &CountryId 変数が送信されます:

Event 'Print customers'
    PrintCustomers(&CountryId)    
EndEvent

プロシージャーでは、次のルールが定義されている必要があります:

parm(&CountryId);

...次のコードに示すように、その国に属する顧客をフィルタリングするために、プロシージャーのソースで &CountryId 変数が使用されます:

構文

例

モバイルアプリケーション開発用のオブジェクトの注記

参考情報

動画