スマートデバイス用に生成されたアプリケーションを、スマートデバイスで直接プロトタイプできます。実際、デバイスで直接プロトタイプすると、
エミュレーターを使用するよりも、常に正確性と有効性が向上します。
その理由は次のとおりです。
- エミュレーターにはリソースがない (やりとりするカレンダー、カメラ、サードパーティ製のアプリケーションなど)
- 操作しやすい (やりとりをマウスではなく手動の操作で行う)
- 見たとおりのものが結果に反映される: エミュレーターではエミュレーター内の内容しか確認できません。デバイス上で実行される内容が、最終的にリリースされる内容になります。
- ジャイロスコープ、シェーカー、タッチセンサー: エミュレーターよりデバイスのほうが正確です。
- 高速: エミュレーターよりデバイスの方が高速 (反応が速い) です。
デバイスでアプリケーションを直接プロトタイプする方法は、複数あります:
- デバイスの USB デバッグを有効にします。Android で開発者オプションと USB デバッグを有効にする方法を参照してください。
- アプリケーションを実行する前に、デバイスを PC に接続します (事前にデバイスのドライバーをインストールしておく必要があります)。
- 開始オブジェクト (ダッシュボードなど) が設定されている場合は、F5 キーを押します。それ以外の場合は、マウスの右ボタンメニューの [ 実行 ] オプションを使用します。デバイスが Android デバイスとして認識され、そのデバイスでアプリケーションが実行されます (PC のエミュレーターは起動しません)。
- アプリケーションをコンパイルしたことを確認してから、アプリケーションをインストールしてください。アプリケーションをコンパイルするには、Dashboard オブジェクトをビルド/リビルドするか実行します (「ビルド/リビルド/実行」を参照してください)。
- .apk ファイルをデバイスの SD カードにコピーします。.apk ファイルは次の場所にあります: <ナレッジベースのディレクトリー>\<ターゲット環境のディレクトリー>\mobile\Android\<メインの開始オブジェクト>\bin
たとえば、ControlCar というナレッジベースで、メインの開始オブジェクトが DashCar だった場合、.apk ファイルの場所は次のようになります:
C:\Models\ControlCar\CsharpModel\mobile\Android\DashCar\bin\DashCar-debug.apk
- この .apk ファイル (Android のマーケットにはありません) を、Android デバイスで実行できるよう有効にする必要があります。このオプションを有効にするには次の手順を実行します: [ 設定 ] -> [ アプリケーション ] -> [ 提供元不明のアプリ ] 。
- 最後に、.apk ファイルをデバイスの SD カードにコピーし、クリックしてインストールし、実行します。
アプリケーションの実行時に、デバイスがアプリケーションのターゲットサーバーを認識して、アプリケーションが正しく機能していることを確認してください。通常、ターゲットサーバーはインターネット上のパブリックサーバーです。サーバーの URL は Web モデルの
[ Web Root ] プロパティにあります。ターゲットサーバーは、データベースをホストするサーバーであり、
REST Web サービスを利用する場所です。一般的に、アプリケーションをプロトタイプする際は、 [ Web Root ] プロパティの値は http://localhost/MyKBNameNetEnvironment/のようになりますが、これはデバイスからは認識できません。そのため、IP の値を使用するように
[ Services URL ] プロパティを変更します。たとえば、値 http://192.168.86.43/MyKBNameNetEnvironment/ に変更します。この 192.168.86.43 は、ローカルホストの IPv4 アドレスです (これはコマンド ipconfig /all で取得できます)。また、PC がデバイスと同じ Wi-Fi を使用していることを確認してください。
Prototyping features and Deployment of applications for Smart Devices