スクリプトを使用する Chatbot は、「コマンドベース」のチャットです。
スクリプトを使用する Chatbot は、Chatbot が事前定義済みのコマンドを理解できるシナリオで定義できます。
一般的に、Chatbot は
AI および
NLP と関連付けられます。しかし実際には、Chatbot が動作する方法は主に次の 2 つがあります:
機械学習を使用する Chatbot は、自然音声と、文化や地域に基づくあらゆるバリエーションを解読することが期待される場合、ユーザーの
意図を理解するようにトレーニングできます。
一方、会話がより「コマンド指向」になる傾向があるシナリオでは、複雑な NLP ソリューションを加える必要はありません。そのようなケース、つまり、スクリプトを使用した会話で十分であり、Chatbot の出力が事前に定義されている場合は、NLP プロバイダーを通じて AI を使用する必要はありません。
次の画像は、スクリプトを使用した Chatbot の実行時の様子を示しています。
[ NLP Provider ] プロパティの値を None に設定するだけです。Chatbot を作成する際のその他の考慮事項は、NLP を使用する可能性がある Chatbot のと同じです。Chatbot のすべての情報 (トリガーメッセージやコンテキストなど) は NLP プロバイダーには保存されず、
Chatbot ジェネレーターが管理するという点に留意してください。
考慮事項:
- 各フローはユーザーの疑問を表しています。
- 機械知能の Chatbot の場合とは異なり、トリガーメッセージは定義されたとおりに厳密に適用されます。フローには複数のトリガーメッセージを定義できます。
- 会話は、定義済みのいくつかのパスをたどる (さまざまなフローで入る) ことができます。これも、Chatbot の User Input のリダイレクトまたはメッセージのリダイレクトを使用して解決できます。ユーザーが入力すると、その情報が保存され、会話の状態が保持されます。
- レスポンスでは、1 つのテキストメッセージ (最初のメッセージ) のみが考慮されます。これは、回答をランダムに決定する NLP がないためです。
モデルに変更を加えた後、「Chatbot を生成」を実行してビルドします。
こちらからサンプルをダウンロードできます:
スクリプトを使用する Chatbot のサンプル。
機械知能の Chatbot は、人間が表現する場合 (文化、地域、専門用語など、さまざまなバリエーションを含む) と同じようにユーザーの意図を理解できます。
スクリプトを使用する Chatbot は、事前に定義された一連のコマンドを理解できれば十分なシナリオで役立ちます。
GeneXus 16 Upgrade 10 以降で使用できます。
GeneXus 17 Upgrade 2 までは次の制限がありました:
- Conversational オブジェクトの入力パラメーターと出力パラメーターは文字列である必要があります (Varchar、LongVarchar など)。
- コンポーネントを使用した回答のサポートは実装されていません。
- Conversational オブジェクトはプロシージャーとしてのみ使用できます。
GeneXus 17 Upgrade 3 では、NLP と同じ Conversational オブジェクトが生成されます。