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GeneXus Server 18 リリースノート

GeneXus Server 18 は、GeneXus のチーム開発用ツールです。ナレッジベースの変更を記録する (SCM) とともに、コラボレーションしやすくします。あらゆるプロジェクトで、複数の開発者の作業を調整、統合するベースとなるだけでなく、プロジェクトライフサイクルのリリースと進化のワークフローの中核となります。こうしたワークフローは完全な自動化も可能で (CI/CD)、GeneXus Server には自動化サーバーとの統合ポイントが複数用意されています。
GeneXus Server 18 は、主要な機能と統合機能の両方が複数の点で改善されています。その結果、シンプルなシナリオから複雑なものまで、あらゆるプロジェクトで DevOps の完全自動化が可能になっています。

GeneXus 18 と旧バージョンのサポート

GeneXus のバージョンとそのアップグレードで追加される機能には、新しいオブジェクトタイプ、パーツ、プロパティが関わる場合があります。このような場合、旧バージョンではサポートされなかったコンポーネントを認識し、正しく処理できるように、GeneXus Server もアップデートされます。
同様に、GeneXus Server の Web コンソールも、新しいコンポーネントや機能を含め、ナレッジベースのコンテンツが正しく表示されるよう拡張されます。
GeneXus Server 18 にアップグレードすると、GeneXus 18 を使って開発されたプロジェクトを完全にサポートできます。また、旧バージョンでは利用できなかったオブジェクトタイプ、パーツ、プロパティを利用できます。
それと同時に、GeneXus の旧バージョンで開発されたプロジェクトとの下位互換性も確保されます。GeneXus Server 18 は、バージョン 15 からバージョン 18 までの任意のバージョンやアップグレードの GeneXus と正しく相互運用でき、それらのバージョンで開発されたナレッジベースをホストできます。

DevOps 統合の自動化

GeneXus では、一連の MSBuild タスクを通じた統合の自動化が可能です。GeneXus Server からのナレッジベースの更新、プロパティやオブジェクトの変更、変更のコミット、ビルド、デプロイなどの操作が対象です。

Jenkins との統合

広く使われているオープンソースの自動化サーバーである Jenkins については、GeneXus プラグインが GeneXus Server のサポートを提供しています。このプラグインを使用すると、複数の異なる GeneXus のインストールをツールとしてカタログ化し、SCM としての GeneXus Server にパイプラインをリンクすることで、Jenkins で容易に変更を記録し、統合を開始できます。
GeneXus と GeneXus Server のバージョン 17 以降には組み込みの統合機能もあるため、基本的なパイプラインを自動的に作成し、GeneXus IDE または GeneXus Server の Web コンソールから直接監視できます。
これは基本的な更新とビルドの継続的インテグレーションサイクルとなりますが、こうしたパイプラインと、その維持のために使用されるテンプレートはいずれも、メール通知やパッケージ化、デプロイなど、さまざまなシナリオ向けに容易にカスタマイズや拡張を行うことができます。
このプラグインの最近の変更点の一部を紹介します:
Java 11 のサポート: Jenkins 2.357 以降では Java 11 以降が必須となりました。このような変更を予想して、GeneXus プラグインは、Java 11 と最新バージョンの Jenkins をサポートするよう、リファクタリングとテストが実施されました。
マスター/スレーブ構成のサポート: Jenkins では、マスターインストールから複数のスレーブエージェントにワークロードを分散させることができます。エージェントは通常、それぞれ異なる機能を持つ (オペレーティングシステムのバージョン、インストールされているツール、処理能力など)、異なるマシンにあります。プラグインは、マスター/スレーブアーキテクチャの宣言型パイプラインをサポートするよう拡張されました。

Azure DevOps

Azure DevOps Server は Microsoft の製品です。Azure DevOps Server も、ビルド、テスト、リリース管理などの機能を自動化します。ほかの記事で、GeneXus のナレッジベースの継続的なインテグレーションとデプロイのために Azure DevOps のパイプラインツールを設定する手順を確認できます。
この統合を設定することで、GeneXus Server から Azure DevOps 上で更新とビルドのパイプラインをトリガーできるようになります。こうしたビルドは、新しいアプリケーションユニットのバイナリを更新、公開し、それらを適切な Azure ターゲット (Azure Web アプリ、Azure Storage の静的 Web サイト、Azure Functions、または Azure サーバーレス) にデプロイするリリースパイプラインをトリガーします。

GeneXus Server のクライアントライブラリ

Jenkins の GeneXus プラグインは、Web サービスクライアントの Java 実装を使用して、任意の GeneXus Server インストールと通信します。これには、たとえばナレッジベースやその情報の確認、任意のバージョンに対して実行されたコミットに関する情報の取得などが含まれます。
この実装は別個の Java ライブラリ (gxserver-client) として最近公開され、オープンソースで利用できるため、GeneXus Server から情報を取得する必要がある、Java でのあらゆる開発に使用できます。


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Created: 23/04/24 18:12 by Admin Last update: 23/04/24 18:12 by Admin
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