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GeneXusAI の概要

GeneXusAI は、人工知能 (AI) の一般的な機能を GeneXus に容易に統合できるようにする、インストール可能なモジュールです。
目次

開発者が AI タスクを含める方法

GeneXusAI モジュールをナレッジ マネージャ オプション (GeneXus IDE のツールバー) の [ 参照モジュールの管理 ] からインストールします。インストールしたら、プロバイダーと、各タスクに適切なプロパティを設定します (資格情報、デプロイメント情報、オプションのパラメーターなど)。

サポート対象のプロバイダー

サポート対象のプロバイダーは次のとおりです:
詳細については、「GeneXusAI: リリースノート」を参照してください。

利用可能な AI タスク

GeneXusAI は以下の構成になっています。各サブモジュールに固有のプロシージャー、ドメイン、構造化データタイプがあり、必要なタスクを統合できるようになっています。
GeneXusAI
├── Configuration
├── Audio
│   ├── SpeechToText
│   └── TextToSpeech
├── Custom
│   ├── Check
│   ├── Delete
│   ├── Deploy
│   ├── Evaluate
│   ├── Predict
│   └── Train
├── Image
│   ├── Classify    ├── DetectFaces   ├── DetectObjects
│   ├── DetectScene   └── OCR
├── Text
│   ├── DetectLanguage
│   ├── ExtractEntitites
│   ├── KeyPhrases
│   ├── SentimentAnalysis
│   └── Translate
└── Video
    ├── Analyze
    └── Process
利用できるサービスはプロバイダーによって異なります (以下の表を参照)。また、プロバイダーの価格設定、精度、パフォーマンスによっても異なります。最後の 2 つの機能については、それぞれのドキュメントで経験的テストに関する説明があります。価格設定については各プロバイダーの Web サイトを参照してください。
GeneXus AI クラウドベースの
プロバイダー
オンデバイスの
プロバイダー
モジュール タスク Alibaba Amazon Baidu Google IBM Microsoft SAP Tencent MLKit CoreML
Audio SpeechToText
TextToSpeech
Custom Check
Delete
Deploy
Evaluate
Predict v
Train
Image Classify
DetectFaces
DetectObjects
DetectScene
OCR
Text DetectLanguage
ExtractEntitites
KeyPhrases
SentimentAnalysis
Translate
Video Analyze
Process
参照:
+ : 使用可能
+ –: 提供なし
+ : 開発途中
+⚠: 非推奨/廃止

別のサービスを利用したい場合

GeneXusAI は、ほとんどのプロバイダーが提供している一般的な機能に対応しています。特定のプロバイダー向けの特定のサービスについては、手動で開発する必要があります。
クラウドベースのプロバイダーの場合は、HttpClient データタイプを使用して、または、プロバイダーが Swagger 記述子 (YAML または JSON) を公開している場合は OpenAPI インポートツールを使用して、REST サービスを利用できます。さらに、プロバイダーのライブラリをラップする外部オブジェクトを作成する方法もあります。最後の方法は、拡張ライブラリの概念で実装する必要がある、デバイス推論プロバイダーの場合に使用します。

特定のプロバイダーを設定する方法

プロシージャーを呼び出す (AI タスク) 前に、選択したプロバイダー用に必須のプロパティを指定し、&provider パラメーターを設定する必要があります。
たとえば、Microsoft Azure Cognitive Services で DetectFaces プロシージャーを使用する場合は、次のように記述します。
//プロバイダーをインスタンス化。この場合は Microsoft。
&provider = new() 
&provider.Name = "my-microsoft-face-recognition-instance-1"
&provider.Type = ProviderType.Microsoft

//必要なプロパティを追加。この場合は Microsoft が提供する API キー。
&providerProperty = new()
&providerProperty.key   = PropertyKey.Key
&providerProperty.Value = !"{your_microsoft_visual_recognition_key}"
&provider.Properties.Add(&providerProperty)

// GeneXusAI のプロシージャーを呼び出し、結果を取得。
&regions = GeneXusAI.Image.DetectFaces(&image, &provider, &messages)
入力値の説明:
&provider : Provider, GeneXusAI.Configuration
&providerProperty : Provider.Property, GeneXusAI.Configuration

&provider の定義は、資格情報を共有している複数のサービスで再利用できます。重複するプロパティを追加した場合、GeneXusAI では常に最後に追加されたものが使用されます。
: GeneXusAI のプロシージャー (AI タスク) には、特にサービス認証の資格情報について、それぞれ固有の要件があります (詳細については、「GeneXusAI を使用するために必要な資格情報をクラウドプロバイダーから取得する方法」を参照してください)。使用するプロシージャーのドキュメントに、詳しい情報があります。

GeneXusAI でカスタムモデルをビルドする方法

カスタムモデルをビルドできます。詳細については、「GeneXusAI でカスタムモデルをビルドする方法」を参照してください。

GeneXusAI を使用する理由

まず、GeneXusAI では、特定のソリューションを学習する複雑な処理がカプセル化されます。ユーザーは、必要なパラメーターを設定して GeneXus のプロシージャーを呼び出すだけで済みます。
メンテナンスも容易です。機能が古くなる心配はありません。必要なときに GeneXusAI モジュールを更新するだけで済みます。
また、ソリューションに AI を組み込むシステムを既に開発したが、サービスがコストやパフォーマンスなどの要件を満たしていないことに後で気づくことがあります。GeneXusAI を使用していない場合は、システムを再設計 (API 呼び出しの書き換え、新しい構造の作成、既存の構造の変更など) する必要があります。GeneXusAI を使用している場合は、使用するプロバイダー用の新しい設定で &provider パラメーターを再定義するだけですみます。
GeneXusAI では、プロバイダーごとに複数の &provider インスタンスを定義することで、複数のプロバイダーを使用できます。たとえば、Microsoft 用に DetectFaces プロシージャー、IBM 用に Classify プロシージャー、Google 用に Translate プロシージャーを使用できます。この方法で、ユーザー、システム、およびビジネスのすべてに適した、コスト、パフォーマンス、精度の最適なバランスを見つけることができます。

適用範囲

プラットフォーム Web (.NET、.NET Core、Java)、スマートデバイス (Android、iOS)

使用可能バージョン

GeneXus Artificial Intelligence は GeneXus 16 以降で利用できます。




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Created: 19/03/25 18:01 by Admin Last update: 20/12/27 21:39 by Admin
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