最新のアプリケーションのほとんどは、何らかのタイプのログイン、認証、およびオーソライズのスキームを必要とします。
そのため、GeneXus には GeneXus Access Manager (GAM) と呼ばれるセキュリティモジュールが用意されています。このモジュールは、Web アプリケーションとスマート デバイス アプリケーションの認証およびオーソライズ機能を備えています。このモジュールおよび利用可能なすべてのセキュリティ管理を使用するには、アクティブなバージョンレベルでナレッジベースの [ Enable Integrated Security ] プロパティを True に設定するだけです。
これにより、ダイアログボックスが表示され、GAM を有効にできます。 [ インストール ] をクリックします。
これで、GeneXus で開発されたセキュリティモジュールがインポートされます。このモジュールがアプリケーションに統合され、セキュリティに関連する問題を解決します。
セキュリティ機能が有効になったら、認証機能だけを使用するのか、認証とオーソライズを使用するのか選択できます。
このためには、 [ Integrated Security Level ] プロパティを設定します。
GAM が有効になると、オブジェクトがインポートされるだけでなく、いくつか変更が行われます。たとえば、Web アプリケーションおよびスマート デバイス アプリケーションのログインオブジェクトを設定するためのプロパティが有効になります。
• [ Login Object for Web ] プロパティ。値が GAMExampleLogin になり、このオブジェクトが Web アプリケーションのログインに使用されます。
• [ Login Object for SD ] プロパティが GAMSDLogin に設定され、スマート デバイス アプリケーションでログインを行うオブジェクトの名前を示します。
GAM を有効にした後にインポートされたオブジェクトは、GAM_Examples フォルダおよび GAM_Library フォルダに置かれます。
GAM_Examples フォルダには、インポートされたすべてのサンプルオブジェクトが格納されます。Web パネルおよびスマートデバイス用パネルの内容を確認してみましょう。これらのオブジェクトが、ユーザーの認証およびオーソライズに使用されます。
具体的には、これまで見てきたように、GAMExampleLogin オブジェクトと GAMSDLogin オブジェクトが [ Login Object for Web ] プロパティと [ Login Object for Smart Devices ] プロパティで設定されます。
複数のオブジェクトで GAM Backend が構成されます。つまり、バックエンドは、ユーザー、ロール、アクセス許可などを管理および設定するための Web アプリケーションです。
GAM_Library フォルダには、外部オブジェクトと GAM API を実行するために必要な設定が含まれます。API は、ナレッジベースが GAM データベースと通信するための関数です。GAM データベースは、アプリケーションに関連付けられているデータベースとは異なります。GAM データベースには、ユーザーやロールなどの情報が含まれます。
GAM を有効にした後は、ナレッジベースで [ すべてリビルド ] 操作を行う必要があります。
この際、GAM に関連付けられたデータベースの作成が求められます。 [ すべてリビルド ] 操作が完了すると、GAM を有効にした状態でアプリケーションを実行できます。
まず、ログインオブジェクトが実行されます。このオブジェクトは、必要に応じて自動的に実行されます。 この場合、Facebook や Twitter などの認証のタイプを定義していないので、既定ではローカル認証だけが有効になります。ユーザー “admin” と次のパスワードでログインできます: “admin123”。
ログインオブジェクトは、GAM を有効にするために必要なプロパティを設定するだけで実行されます。プログラミングする必要はありません。これは、GAM を使用する場合、各オブジェクトで自動アクセス制御が行われるためです。
ログインデータが入力されると、実行しようとしているオブジェクトにリダイレトされます。SD アプリケーションの場合、これはダッシュボードです。
これが、Web アプリケーションおよびスマート デバイス アプリケーションの既定の動作です。
詳細については、「組み込みのセキュリティモジュール - GeneXus Access Manager (GAM)」を参照してください。
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