GeneXus プロテクションマニュアル

GXprotection 2000 は、GeneXus 6.1 Patch 5 以降の GeneXus 製品で使用しているプロテクションシステムです。それより前の GeneXus では、Crypkey プロテクションシステムを使用していました。

同時ライセンスとシングルユーザーライセンス

GeneXus 製品には 2 つのタイプのライセンスがあります。

同時ライセンス: 同時ライセンスは、製品を同時に使用しているネットワークユーザーの数をカウントします。この場合、ある時点で実際に GeneXus を使用している PC の数を管理し、ライセンス数以下に制限します。たとえば、ある製品の同時ライセンスを 10 本購入した場合、10 人を超えるユーザーがその製品を同時に使用することはできません。
シングルユーザーライセンス: シングルユーザーライセンスは、特定のユーザー (ライセンス所有者) に割り当てられます。ライセンス所有者のみが製品のすべての機能を使用できます。

次の GeneXus 製品は、同時ライセンスです:

GeneXus 開発環境とすべての GeneXus ジェネレーター
GeneXus for SAP Systems とそのすべてのコンポーネントまたはジェネレーター
GXplorer Manager

次の GeneXus 製品は、シングルユーザーライセンスです:

GXquery の使用方法
GXflow クライアント
GXplorer OLAP
GXportal バックエンドユーザー

各製品のライセンスのタイプを確認するには、GeneXus License Manager を実行します。GeneXus License Manager は、GeneXus と同時に自動的にインストールされる GeneXus ユーティリティです:

シングルユーザーライセンスの製品をオーソライズする際には、ライセンス所有者の情報の入力を求められます。
[ Restriction ] カラムに、シングルユーザーライセンスの情報が表示されます。製品に未割り当てのライセンスがある場合、その本数が表示されます。
[ Authorize Users ] ボタンは、ライセンスが既にユーザーに割り当てられている場合のみ有効になります。

GeneXus のライセンスは同時ライセンスです。つまり、1 つの GeneXus コンポーネントのライセンスを N 本所有していた場合、N 人を超えるユーザーがそのコンポーネントを同時に使用することはできません。
GeneXus をインストールしたら、GeneXus 開発環境、GeneXus ジェネレーター、その他の GeneXus 製品など、購入した GeneXus コンポーネントのライセンスをオーソライズする必要があります。これを行わないと、コンポーネントや製品を使用しようとしたときにプロテクションエラーが表示されます。
ライセンスをオーソライズするには、サイトキーと呼ばれるファイルを要求し、製品を使用するマシン (ローカルインストールの場合) またはライセンスサーバー (リモートインストールの場合) にインストールする必要があります。サイトキーファイルの拡張子は gxa です。
サイトキーの要求とインストールのプロセス、または GeneXus ライセンスの要求とインストールのプロセスは、GeneXus License Manager で実行します。GeneXus License Manager は、GeneXus およびその他すべての GeneXus 製品をインストールしたときに自動的にインストールされる GeneXus ユーティリティです。
サイトキーを要求するには、GeneXus によって生成されたサイトコードと呼ばれるコードを、代理店に送付します。代理店がこのコードを処理し、対応するサイトキーを送付します。
GeneXus ライセンスをオーソライズするには、次の 2 とおりの方法があります:

ローカルインストール: サイトキーは、ライセンスを与えられたユーザーが製品を使用する PC にインストールされます。この場合、ライセンスはローカルにインストールされますが、ライセンス済み製品はユーザーの PC (ローカル) にインストールすることも、別のマシンにインストールすることもできます。
リモートインストール: サイトキーは、ライセンスを与えられたユーザーが実際に製品を使用する PC とは別の PC にインストールされます。この場合、GeneXus Protection Server をライセンスサーバーにインストールする必要があります。ライセンスを付与されたユーザーは、ネットワーク経由でライセンスサーバーにアクセス可能な任意の PC から製品を使用できるため、複数の GeneXus ライセンスを使用するお客様に推奨です。この場合も、ライセンス済み製品はユーザーの PC (ローカル) にインストールすることも、別のマシンにインストールすることもできます。
オーソライズプロセスは、PC に以前のバージョンの GeneXus がインストールされているかどうかで異なります。

GeneXus Protection Server

GeneXus Protection Server を使用すると、GeneXus ライセンスをライセンスサーバーにインストールして管理できます。これにより、組織内の GeneXus ユーザーは、ネットワーク経由でライセンスサーバーにアクセス可能な任意のワークステーションで GeneXus 製品を使用できるようになります。
複数の GeneXus ライセンスを使用している場合、GeneXus Protection Server をインストールして使用することをお勧めします。
サイトキーを要求する前に、ライセンスサーバーとなるマシン上に GeneXus Protection Server をインストールする必要があります。次に、GeneXus License Manager の [ コンピューターを選択 ] オプションで、サーバーの名前または IP アドレスを指定してサイトキーを要求します。GeneXus License Manager は、ライセンスサーバーのネットワーク内にある任意のコンピューターで実行できます。
GeneXus Protection Server は Windows 2000/XP 以降で実行可能なサービスで、製品のインストール先を問わず (サーバーまたは任意の PC)、すべてのネットワーククライアントにライセンスを提供します。このサービスを利用するクライアントは、同じドメインに属している必要があります。GeneXus のインストールがローカルかリモートかに関わらず、GeneXus License Manager の [ コンピューターを選択 ] オプションにライセンスサーバーの名前または IP アドレスを入力する必要があります。

GeneXus Protection Server のダウンロードとインストール

1.最新のバージョンの GeneXus Protection Server をダウンロードします。GeneXus Protection Server は、GeneXus CD の Software\GeneXus Tools\Developer Tools\GeneXus Protection Server\ ディレクトリーにも収録されています。
2.ダウンロードした zip ファイル内にある exe ファイルを実行します。
3.PC 上に GeneXus Protection Server の以前のバージョンがある場合、そのバージョンのセットアップウィザードが開き、修復/アンインストールオプションが表示されます。
4.アンインストールオプションを選択して続行します。
5.アンインストールプロセスが完了したら、セットアップを再度実行します。

GeneXus Protection Server の使用

GeneXus Protection Server の使用方法に関する詳細は、GeneXus Protection Server のドキュメントを参照してください: http://www.genexus.com/gxprotection。

要件

	推奨
ハードウェア要件	ハードディスク: 50 MB のディスク領域 (インストール用) プロセッサー: 1.0 GHz シングルコアメモリー: 10 MB の RAM

ソフトウェア要件	Microsoft .NET Framework 4.7.1 (要件をこちらでご確認ください)(*)

(*) 注: Windows 2000 から Windows 2003 は、9.7.2.17 までのバージョンのプロテクションをサポートしています。

詳細情報

Centralized licenses administration scheme

ライセンスを数人で管理する場合は、次のページを参照してください: GXprotection 2000: Centralized licenses administration scheme

トラブルシューティング

リモートライセンスに接続しようとすると、アクセスが拒否される。
この問題は、クライアント PC の DCOM のアクセス権が原因で発生する場合がほとんどです。対処法については、こちらを参照してください。
ほかの原因で発生した問題の対処法は、こちらおよび SAC # 22835 を参照してください。

FAQ

Q: ある Windows ユーザーがライセンスを要求し、入手したライセンスを別のユーザーが GeneXus License Manager で入力した場合、ライセンス認証プロセスは問題なく完了しますか？
A: 問題なく完了します。ライセンスの認証は、ログインしたユーザーとは関係なく、サイトコードとサイトキーを基に行われます。主に使われるのは、コンピューターの情報です。
ただし、ライセンス認証を完了させるには、どちらのユーザーも Windows レジストリを変更する権限を持っている必要があります。