外部オブジェクト: Java セッション Bean

Java セッション Bean タイプとされる外部オブジェクトにより、JEE サーバーにホストされている Java セッション Bean を呼び出すことができます。Java セッション Bean 外部オブジェクトは、コンテキストパラメーターや EJB インターフェースなど、Session EJB を呼び出すのに必要なすべての情報を格納します。この外部オブジェクトを定義すると、ほかの GeneXus オブジェクトと同じように、EJB を呼び出すことができます。

プロパティ

外部オブジェクト

Name: 外部オブジェクトの名前
Description: 外部オブジェクトの説明
Type: 外部オブジェクトのタイプ、Java セッション Bean
EJB Version: 呼び出される EJB のバージョン (2.x または 3.x)
EJB Home Object: EJB ホームまたはローカルホームのインターフェース (EJB Version = 2.x の場合のみ適用)
EJB Object: EJB コンポーネントインターフェース
EJB JNDI name: EJB を参照するための JNDI 名
Specify JNDI context properties: EJB 検索のコンテキストプロパティを指定する必要がある場合は Yes に設定し、指定する必要がない場合は No に設定
[ Specify JNDI context properties ] = YES に設定すると、次のプロパティが表示されます:

INITIAL_CONTEXT_FACTORY: 初期コンテキストファクトリークラス
PROVIDER_URL: EJB が配置されているプロバイダー URL
SECURITY_PRINCIPAL: 認証するプリンシパル
SECURITY_CREDENTIALS: セキュリティプリンシパルを認証するのに使用する証明書

メソッド

Internal Name: メソッドの内部名
Description: 説明
Type: 戻り値のデータタイプ
External Type: 戻り値の外部データタイプ
External Name: メソッドの外部名

パラメーター

Access Type: 入力のみのパラメーター、出力のみのパラメーター、または入出力パラメーターの区別
Internal Name: パラメーターの内部名
Description: パラメーターの説明
Type: GeneXus 内におけるパラメーターのデータタイプ
External Type: パラメーターの外部データタイプ

使用方法

ほかのサーバーに配置されている Session EJB を呼び出すとします。基本的には次の 2 つの手順に従います:

Session EJB に基づいて外部オブジェクトを作成します。
EJB の呼び出しに必要な GX コードを記述します。

最初の手順では、呼び出しに必要な EJB インターフェースを含む JAR パッケージを Session EJB の開発者から受け取る必要があります。JAR ファイルを受け取ったら、モデルクラスパスに配置して、JAR ファイル内で提供されているインターフェースに基づいて外部オブジェクトを作成する必要があります (JNDI 名およびそのコンテキストプロパティを指定する必要もあります)。さらに、EJB (EJBLocalHome、EJBLocalObject の実装を含む) を呼び出す場合に必要な標準のクラスを JAR ファイルに追加します。この JAR ファイルは呼び出す EJB のバージョン (2.x または 3.x) によって異なり、ファイル名は ejb.jar、ejb3.jar、またはそれに類似するものになります。
外部オブジェクトを定義したら、ほかの GX オブジェクトと同様に使用できます。例:

Event Enter
  &first = "Hello "
  &second = "Session Beans"
  &concat = &externalObj.Concat(&first, &second) 
  msg(&concat) // "Hello Session Beans" と表示
EndEvent

&externalObj は Session EJB 用の外部オブジェクトに基づく変数であり、&concat-&first-&second は文字変数、Concat は EJB 内のメソッドと一致する外部オブジェクト内のメソッドです。例に示すとおり、呼び出された Concat は 2 つの文字変数を連結して返します。

デプロイ

GeneXus のデプロイメントウィザードでアプリケーションをデプロイする場合、EJB プロバイダーの JAR ファイルをライブラリーとして追加する必要があります。