カスケード削除

Transaction オブジェクト内で削除オプションを実行すると、削除されるレコードの 1 つ下のレベルでカスケード削除が行われます。
カスケード削除を実行すると、実行中のトランザクション構造内に含まれるテーブルレコードのみが自動的に削除されます。
現在のレベルの下位レベル自体に、下位のテーブルがある場合 (トランザクションに含まれているかどうかを問わず)、カスケード削除は無効になります。

例 1

Order	関連付けられたテーブル	Delivery	関連付けられたテーブル
PurchaseOrderNumber* PurchaseOrderDate SupplierCode SupplierName (ProductCode* ProductName PurchaseOrderQuantity PurchaseOrderPrice ProductPrice) PurchaseOrderTotal	PurchaseOrder PurchaseOrderLevel	PurchaseDeliveryNumber* PurchaseOrderNumber* ProductCode* PurchaseDeliveryDate	PurchaseOrderLevel PurchaseDelivery

考えられる 3 種類の削除シナリオについて、詳細を説明します:
トランザクション Order を実行中であり、Order (注文のレコード) を 1 つ削除する場合
現在のレベルの下位レベル自体に下位のテーブルがあるため、カスケード削除は無効です。GeneXus はこのレコードの削除を試みます。下位のテーブル PurchaseOrderLevel 内に情報が含まれる場合、エラーメッセージが表示されます。
トランザクション Order を実行中であり、Order (注文明細行) を 1 行削除する場合
カスケード削除は、現在のトランザクションの構造に含まれるテーブルに対してのみ実行されます。そのため、上位のトランザクションに対してカスケード削除がトリガーされることや、自動削除が行われることはありません。PurchaseDelivery 内で対象の行に関する情報がない場合、通常の削除が実行されます。情報がある場合、エラーメッセージが表示されます。
トランザクション Delivery を実行中であり、Order (注文明細行) を 1 行削除する場合
この場合、カスケード削除は有効です。したがって、対象の行に関連付けられたテーブル PurchaseDelivery のレコードは自動的に削除されます。

例 2

Aircraft	関連付けられたテーブル
AircraftId AircraftMake AircraftModel AircraftRegistrationCertificate (AircraftMantenanceLevelDate (AircraftPersonId AircraftPersonName)) (AircraftCertNumberChangeDate AircraftCertNumberChangeNewCertNumber)	Aircraft AircraftMantenanceLevel AircraftMantenanceLevelTechnicalPersonnelLevel AircraftCertNumberChangesLevel

トランザクション Aircraft を実行中であり、Aircraft を 1 つ削除する場合
現在のレベルの下位レベル自体に、下位レベルがもう 1 つ含まれているため、カスケード削除は無効です。